連利博 医師 (むらじとしひろ)

霧島市立医師会医療センター

鹿児島県霧島市隼人町松永3320

  • 診療統括部長 / 小児外科
  • 部長

小児外科 呼吸器外科 外科

専門

小児外科全般。とくに肝、胆道系。とくに胆道閉鎖症、小児がん、小児呼吸器外科が専門

連利博

新生児外科一般、気道系疾患、小児がんを肝・胆道系外科を専門とする。特に胆道閉鎖症のエキスパート。術後ステロイド療法や尿中硫酸抱合型胆汁酸測定による早期発見戦略など、自己肝生存率を高める早期発見・長期管理に取り組む。現在、原因解明に向けて免疫学的観点から研究を展開している。
 医療通訳制度(医療通訳とは医療現場で日本語でのコミュニケーションが難しい患者もしくは家族を通訳すること)の確立に尽力し、現在通訳者への医学教育とビデオ遠隔医療通訳の普及に努めている。
 また、入院生活に笑いを取り入れるクリニクラウンの活動にも関わり、日本クリニクラウン協会副理事長を務める。きっかけは米国医師のパッチ・アダムスとの出会いから。パッチ・アダムスは自ら赤い鼻をつけて道化師姿になって、ジョークによって患者の心と体を癒すユニークな療法を行って、映画「パッチ・アダムストルゥーストーリー」のモデルともなっている。そのユニークな療法はその後「クリニクラウン」として医師でもない、看護師でもない人たちによってオランダで発展した。「クリニクラウン」とは、「クリニック」(病院)と「クラウン」(道化師)とを合わせた造語で、入院生活を送る子どもの病室を定期的に訪問していっしょに遊んだり、コミュニケーションを図りながら子どもに楽しみを届け、笑顔を育む役割を担っている。連医師は笑いの持つ力を実感し、子どもたちにクラウンを届ける運動に参加している。(日本クリ二クラウン協会HPhttp://www.cliniclowns.jp/)

診療内容

連利博医師は小児の難病、特に小児がんや胆道閉鎖症などが専門である。胆道閉鎖症の名医として知られ、1986年から在職した兵庫県立こども病院においては20年間で120数例の胆道閉鎖症の管理を経験し、そのうち術者として46例の手術を担当した。
胆道閉鎖症とは、肝臓を産生された胆汁を十二指腸まで運ぶ胆管が生まれつき、または生後まもなく閉鎖してしまう病気で、日本では10,000人に1人の割合で発症する。
発症の原因については解明されていないが、妊娠8週の頃に形成され始める胆管がうまく形成されない疾患で、最近は自己免疫疾患と類似していると考えられている。連医師は母親からの流入した母親由来の細胞(maternal microchimerism)がなんらかの形で免疫学的に関与し胆管を障害して閉鎖するのではないかという仮説のもとに研究に取り組んでいる。現在、生後2ヶ月以内の手術が推奨されているが、連医師は肝移植を避け自己肝での生存率を高めるためには1ヶ月以内の手術を目指すべきであるとしている。そのためには早期発見がなにより重要となるが、その発見法の1つとして尿中硫酸抱合型胆汁酸(USBA)の測定法を提唱している。

医師プロフィール

1975年 関西医科大学 卒業
1976年 横須賀米国海軍病院インタ-ン終了、兵庫医科大学第1外科入局
1981年 ロサンゼルス小児病院外科リサーチ・スコラー
1982年 トロント小児病院外科クリニカル・フェロー
1986年 兵庫県立こども病院外科医長
1994年 兵庫県立こども病院外科部長
2007年 茨城県立こども病院小児外科部長
2009年 茨城県立こども病院副院長
2016年10月 霧島市立医師会医療センター 小児外科、鹿児島大学小児外科学講座 非常勤講師