窪田昭男 医師 (くぼたあきお)

月山ベビィクリニック

和歌山県和歌山市秋月483号 キュラムメディカルスクエア1F

  • 小児外科外来
  • 名誉院長

小児科 小児外科 産科

専門

新生児・未熟児外科、直腸肛門奇形、肝胆膵疾患、外科栄養学、小児外科とQOL・倫理

窪田昭男

窪田昭男医師は小児外科一般に卓越した経験と実績を持ち、患者家族からの信頼も厚い。小児外科、特に新生児外科学の診療に従事、大阪府立母子保健総合医療センターの新生児外科を本邦最高水準にすることに貢献した。永久ストーマを有するオストメイトの会「たんぽぽの会」や、会員のストーマケア向上を目的とした「近畿小児ストーマ・排泄・創傷研究会」を創設し、オストメイトの排便、排尿、結婚・妊娠の悩みに耳を傾けてきた。アジアを中心として海外で小児外科に関する学会講演を行う機会も多い。

診療内容

窪田医師の専門は、重症新生児外科疾患、特に先天性横隔膜ヘルニア、他に直腸肛門奇形(鎖肛)あるいは肝胆膵系外科疾患である。診療にあたり、窪田医師は「病気をもつ子どもたちの長期的なQOLに関心を持って診療にあたっています」と語る。
大阪府立母子保健総合医療センターでは直腸肛門奇形に対して、初回手術の場合は腹腔鏡および超音波補助下根治術を導入した。腹腔鏡による手術とは5mmほどの小さな皮膚の穴から挿入した内視鏡(腹腔鏡や胸腔鏡と呼ばれる)と細い道具を使って手術をする方法だ。この手術法の利点について、窪田医師は「従来の手術と違って皮膚を大きく切らないため手術の創が目立たない、特に会陰部には手術創が残らないというメリットがあります。排便に関与する筋肉をほとんど切開しないので、良好な排便機能が期待できます」と語る。さらに、手術画面がモニターで大きく示されるため微細な手技が可能で体に優しい低侵襲手術が可能であること、出血量が従来の手術より少ないので輸血せずに手術できる可能性が高いことも利点だ。泌尿生殖器系の合併奇形を伴うような複雑な病型や再手術の場合であっても、泌尿器科との綿密な連携により良好な成績を上げ。
どのような病気であれ、ことに小児外科においてはその子どもの成長後も見据えた治療が欠かせない。その点、窪田医師は地域医療への取り組みを活発に行い、患者の排便・排尿といった日常ケアのほか、成人後のライフスタイルまで見越した活動にも熱心だ。自ら設立した「近畿小児ストーマ・排泄・創傷研究会」では現在も代表世話人として舵を取っている。また、ストーマをもつ子供たちと保護者を対象とした「たんぽぽの会」を設立、これは国内では2つ目となる小児オストメイトの会である。事務局として情報交換(装具、工夫、入園・入学、福祉関係などについて)の場を提供し、会報発行、レクリエーションや旅行、保護者親睦会などを催しているという。旅行にも参加するなどして患者や家族の話に耳を傾ける、NBM:Narrative Based Medicine(物語/対話に基づく医療)の実践者として頼りにしたい医師である。

医師プロフィール

1975年3月 金沢大学医学部 卒業
1975年7月 国立金沢病院放射線科医員
1976年2月 北陸中央病院内科非常勤医
1976年8月 金沢大学付属病院核医学診療科医員
1977年6月 大阪労災病院外科医員
1981年11月 大阪大学付属病院第一外科・研修医
1983年2月 大阪大学付属病院小児外科・研修医
1983年6月 大阪大学医学部小児外科・助手
1985年4月 大阪府立母子保健総合医療センター周産期第三部小児外科診療主任 
1988年9月 米国留学(ニューヨーク州立大学シラキュース校)
1989年10月 大阪府立母子保健総合医療センター小児外科医長
1992年7月 近畿大学医学部第二外科・講師
2000年9月 大阪府立母子保健総合医療センター小児外科主任部長
2013年4月 和歌山県立医科大学第二外科(小児外科専従)
2018年3月 和歌山県立医科大学(第二外科)学長特命教授を退職
2018年4月 月山チャイルドケアクリニック名誉院長、和歌山県立医科大学非常勤講師(第二外科)