涙道の損傷〔るいどうのそんしょう〕 家庭の医学

 上下の眼瞼(がんけん)の内側にある小さな孔(あな)を涙点(るいてん)と呼び、ここから涙小管(るいしょうかん)と呼ばれる細い管が鼻腔(びくう:鼻の穴)まで通っています。これらの組織をまとめて涙道と呼び、よぶんな涙を鼻腔へ排出する機能をもっています。
 眼瞼の深い外傷などによって涙道が損傷すると、涙の排出がわるくなり、常に泣いているような状態になります。


【治療】
 眼瞼の涙点から鼻腔内までシリコン製チューブを通して、1~数カ月の間置いておきます。

(執筆・監修:埼玉医科大学 教授〔形成外科・美容外科〕 時岡 一幸)
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