胃けいれん〔いけいれん〕
胃けいれんは急激に起こる上腹部痛の俗称です。神経性胃炎など、特に原因がなく起こる場合、急性胃粘膜病変(AGML)や消化性潰瘍など胃の潰瘍性病変である場合、胆石症の発作や急性膵(すい)炎、小腸の血行障害など胃以外の消化器の疾患である場合などがあり、その原因は多岐にわたります。
狭心症や逆流性食道炎の前胸部痛を混同してうったえる場合もあり、正確な診断のためには、どこが痛むのかをあきらかにしなければなりません。治療はそれぞれの疾患によっておこないます。
狭心症や逆流性食道炎の前胸部痛を混同してうったえる場合もあり、正確な診断のためには、どこが痛むのかをあきらかにしなければなりません。治療はそれぞれの疾患によっておこないます。
(執筆・監修:順天堂大学大学院医学研究科 教授〔食道胃外科〕 梶山 美明)