[脾臓の構造とはたらき]

 脾臓(ひぞう)は左上腹部にあって、ふつうは肋骨の下に隠れています。重要な臓器ですが、大人では手術で取り除いても、からだに特に不都合を起こしません。それは骨髄(こつずい)その他が代わりにはたらいてくれるからです。しかし小児では、脾臓が免疫機能の発達上重要な役割を担っているため、免疫不全状態をきたしやすいといわれています。そこで、小児では脾機能亢進(こうしん)症を起こしていてもなるべく脾摘出をせずに、部分的脾動脈塞栓術をおこなうなどして、脾臓の一部を温存するような工夫がなされています。
 脾臓には、血球をつくるとともに、血液を貯蔵し、また不要になった血球をこわす作用もあります。血液中に入った細菌など異物をとらえて処分したり、細菌に対する抗体をつくり出します。
 最近、がんに対する抗体もつくり出す、あるいは逆に抗体をこわすなどいろいろいわれており、今後の研究がまたれます。血液凝固因子の一つの第Ⅷ因子をつくります。
 重さは健康成人で80~120gありますが、年齢とともにいくらか減少するようです。脾臓はからだのなかで、もっとも血管の多い臓器で、1日に350Lの血液が通過しています。

他の病気について調べる