ロボット支援手術〔ろぼっとしえんしゅじゅつ〕
腹腔鏡(ふくくうきょう)の手術の操作の際には、こまかい作業が必要となります。特に縫合の操作は、腹腔鏡で用いる鉗子(かんし)では困難です。そのような観点から、ロボット工学を応用した手術支援機器が開発されました。
これを用いると、術野が拡大されて見える、手振れが修正されてこまかい作業ができる、関節がたくさんついており手の動きが多様になる、などが可能となります。特に視野が狭い手術や縫合操作が肝要となる手術には、その特長が生かされます。
泌尿器科領域では、前立腺がんの前立腺全摘術と腎臓がんの腎部分切除術、膀胱がんの膀胱全摘術、および腎盂(じんう)形成術がその適応です。最近では、それ以外の腹腔鏡手術に対しても、ロボット支援手術が保険適用になりました。こまかい操作が可能になるので、腹腔鏡手術の特長である、出血が少ない、傷が小さい以外にも、精緻(せいち)な手術ができます。そのため、たとえば前立腺全摘術のあとにみられる尿失禁や男性機能の障害が起こりにくくなります。

これを用いると、術野が拡大されて見える、手振れが修正されてこまかい作業ができる、関節がたくさんついており手の動きが多様になる、などが可能となります。特に視野が狭い手術や縫合操作が肝要となる手術には、その特長が生かされます。
泌尿器科領域では、前立腺がんの前立腺全摘術と腎臓がんの腎部分切除術、膀胱がんの膀胱全摘術、および腎盂(じんう)形成術がその適応です。最近では、それ以外の腹腔鏡手術に対しても、ロボット支援手術が保険適用になりました。こまかい操作が可能になるので、腹腔鏡手術の特長である、出血が少ない、傷が小さい以外にも、精緻(せいち)な手術ができます。そのため、たとえば前立腺全摘術のあとにみられる尿失禁や男性機能の障害が起こりにくくなります。

(執筆・監修:日本赤十字社医療センター 院長 本間 之夫)