化膿性腱鞘炎〔かのうせいけんしょうえん〕
指の腱の周囲にある腱鞘滑膜(けんしょうかつまく)の化膿性炎症で、刺し傷など指の外傷後に生じます。指から手の腫脹、発赤(ほっせき)、疼痛(とうつう)がみられ、悪化すると悪寒、発熱などの全身症状も出現します。屈筋腱の化膿性腱鞘炎では、指は軽度屈曲位(曲がった状態)となり、伸展すると(伸ばすと)疼痛が増強します。
細菌による化膿性炎症なので抗生物質の点滴をおこないますが、炎症が強いときや抗生物質の効果が疑わしいときは、化膿している部位を手術で切開し腱の周囲をきれいにする処置が必要です。処置が遅れると炎症が広範囲に波及し、指の機能に障害を残す可能性があります。
細菌による化膿性炎症なので抗生物質の点滴をおこないますが、炎症が強いときや抗生物質の効果が疑わしいときは、化膿している部位を手術で切開し腱の周囲をきれいにする処置が必要です。処置が遅れると炎症が広範囲に波及し、指の機能に障害を残す可能性があります。
(執筆・監修:東京都立広尾病院 院長 田尻 康人)