バネ指(弾撥指)〔ばねゆび(だんぱつし)〕

 手のひらに近い指のMP関節の手のひら側にある指屈筋腱の腱鞘(けんしょう)炎で、中年の女性に多くみられます。親指・中指・薬指に多く、指の屈伸時に弾撥現象(指の屈伸で引っかかり)を生じますが、初期には痛みだけのこともあります。腱鞘部に腫脹や圧痛があり、指を曲げ伸ばしすると引っかかりが存在することが特徴です。

[治療]
 消炎鎮痛薬の外用薬の使用や副腎皮質ステロイド薬の局所注射をおこないます。再発性のときや運動障害が強く指が拘縮(こうしゅく)傾向(最後まで伸ばせない状態)のときは腱鞘切開術をおこないます。

■小児バネ指
 乳幼児の親指に弾撥(引っかかり)現象をみとめるもので、親指のIP関節(さきのほうにある関節)を屈曲位にしています。徐々に改善されることも多いので、生後3年くらいまでは経過観察してよいですが、症状が残存すれば手術をおこないます。

■デュピュイトラン拘縮
 手掌(しゅしょう)から指にかけて線維性の索状物が徐々に形成され、指の拘縮(曲がって伸ばせない状態)を生じる病気です。中年以降の男性に多く、なんらかの遺伝的素因の関与が考えられています。索状物ができるのは手のひらや薬指、小指の付け根に多く、両側性にみられることもあります。

[治療]
 索状物が切れるようにたんぱく分解酵素の注射をうつ方法と、手術で指の曲がりの原因となっている索状物を切除する方法があります。
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