掌蹠膿疱症〔しょうせきのうほうしょう〕

 手のひら(手掌)や足の裏(足蹠)に膿疱が出没して慢性の経過をとり、再発をくり返して治りにくい病気です。かゆみを伴い、手のひらでは拇指球(ぼしきゅう:手や足の親指の付け根のふくらんだ部分)、小指球部に多く、指腹にもできます。足の裏では土ふまずにできることが多く、たまに足裏とともに側縁にもできます。これは手のひら部にもいえます。局面をつくっていて、境界が比較的鮮明で、乾燥してくると角化増殖、落屑(らくせつ)が目立ちます。

 一般に全身症状はありませんが、時に発熱、関節炎、腹痛を伴うことがあり、本症と関係して、胸鎖(きょうさ)関節炎、仙腸(せんちょう)関節炎をしばしばみることが特異の所見としてあげられています。半数ぐらいに爪の変化をみます。
 慢性の経過をとって難治であるのが特徴で、手のひら、足の裏にくり返して膿疱を生じるのを見たら、本症を考えるべきです。

[原因]
 膿疱性乾癬(のうほうせいかんせん:乾癬の一型で膿疱が多発する)の膿疱が手掌、足蹠に限局するタイプと考えられています。扁桃(へんとう)炎、歯芽などの病巣感染が原因となることもあります。みずむしと似ていますが、膿疱から白癬(はくせん)菌、細菌などは証明されません。ときどきみる病気です。

[治療]
 病巣感染があるときは、その除去が第一です。副腎皮質ステロイド軟膏(なんこう)の外用も効果があります。非ステロイド系消炎薬、抗ヒスタミン薬、抗生物質などを用います。
 なかなか治らない場合は、ビタミンA製剤(エトレチナート)の内服や紫外線療法が効を奏します。
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