先天性表皮水疱症〔せんてんせいひょうひすいほうしょう〕
四肢末端、ひじ、ひざなどに機械的刺激のあとに水疱を生じてくる病気で、多くは出生時ないし幼小児期に始まります。そのため、幼小児がころんだり、物に手足をぶつけたあと水疱ができることによって、はじめて気づきます。
遺伝的な病気で、大きく分けて、①単純型、②栄養障害型、③致死型に分けられています。患者によっては口腔(こうくう)、咽頭、食道粘膜などにも水疱ができてくることがあります。診断、治療には大学病院などを受診してください。
①単純型
水疱が軽快したあと、瘢痕(はんこん)を残さず、口腔粘膜・爪の異常をみないものです。
②栄養障害型
水疱形成のあとに瘢痕を残し、口腔粘膜に水疱をみることが少なくなくて、爪の変形、脱落をみます。
③致死型
出生時すでに皮膚口腔粘膜に水疱をみとめ、しだいに水疱が増加してきて、生後数カ月以内に死亡します。水疱のあとに瘢痕を残さないところは単純型と同じです。
治療は、対症療法が主体です。ワセリンガーゼ、非固着性シリコンガーゼなどで症状を軽減します。ときにビタミンEの内服が有効といわれています。
【参照】子どもの病気:先天性表皮水疱症
遺伝的な病気で、大きく分けて、①単純型、②栄養障害型、③致死型に分けられています。患者によっては口腔(こうくう)、咽頭、食道粘膜などにも水疱ができてくることがあります。診断、治療には大学病院などを受診してください。
①単純型
水疱が軽快したあと、瘢痕(はんこん)を残さず、口腔粘膜・爪の異常をみないものです。
②栄養障害型
水疱形成のあとに瘢痕を残し、口腔粘膜に水疱をみることが少なくなくて、爪の変形、脱落をみます。
③致死型
出生時すでに皮膚口腔粘膜に水疱をみとめ、しだいに水疱が増加してきて、生後数カ月以内に死亡します。水疱のあとに瘢痕を残さないところは単純型と同じです。
治療は、対症療法が主体です。ワセリンガーゼ、非固着性シリコンガーゼなどで症状を軽減します。ときにビタミンEの内服が有効といわれています。
【参照】子どもの病気:先天性表皮水疱症
(執筆・監修:柏ひふ科 院長/筑波大学 名誉教授 大塚 藤男)