妊娠性疱疹〔にんしんせいほうしん〕 家庭の医学

 比較的高齢の妊婦にみられます。妊娠中期に多形滲出性紅斑(たけいしんしゅつせいこうはん)、小水疱などの皮膚病変が多発してきて痒みが強いのが特徴です。分娩(ぶんべん)後には急速によくなります。しかし、以後妊娠するたびに再発し、また重症化することがあります。
 この妊娠性疱疹は水疱性類天疱瘡と同じ病気で、妊娠中に少し変わった症状をあらわしているものと考えられています。

[治療]
 重症例には、副腎皮質ステロイドの内服が有効とされています。今日では、かゆみを抑えながら全身療法をひかえて、分娩を待つ方法が主としてとられています。

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