慢性リンパ性白血病〔まんせいりんぱせいはっけつびょう〕
わが国ではまれで、高齢者にみられます。成熟分化したBリンパ球が腫瘍性に増殖する病気ですが、進行はゆっくりのため、診断されてもすぐには治療開始にならず経過をみることになることもあります。
頸(けい)部などのリンパ節のはれがあることが多く、血液・骨髄(こつずい)検査で白血病細胞が著明に増加しています。白血病細胞の増加速度が速かったり、白血病細胞の増加による血球数の減少がみられたり、発熱や体重減少、強い倦怠感などが起こる場合には抗白血病薬による治療開始が検討されます。治療はイブルチニブ、アカラブルチニブ、リツキシマブ、ベンダムスチン、フルダラビン、シクロホスファミドといったリンパ球数を減らす抗がん薬が使用されます。それらの治療で効果が得られにくい場合にはベネトクラクスが使われることもあります。
頸(けい)部などのリンパ節のはれがあることが多く、血液・骨髄(こつずい)検査で白血病細胞が著明に増加しています。白血病細胞の増加速度が速かったり、白血病細胞の増加による血球数の減少がみられたり、発熱や体重減少、強い倦怠感などが起こる場合には抗白血病薬による治療開始が検討されます。治療はイブルチニブ、アカラブルチニブ、リツキシマブ、ベンダムスチン、フルダラビン、シクロホスファミドといったリンパ球数を減らす抗がん薬が使用されます。それらの治療で効果が得られにくい場合にはベネトクラクスが使われることもあります。
(執筆・監修:東京大学大学院医学系研究科 教授〔血液・腫瘍病態学〕 黒川 峰夫)