成人T細胞白血病(ATL)〔せいじんてぃーさいぼうはっけつびょう(ATL)〕

 リンパ球のうちのT細胞が腫瘍化した白血病で、おもに40歳以上の人に発症します。HTLV-1(ヒトT細胞ウイルス1型)の感染が原因で、四国、九州地方に多く、輸血、母乳感染、性感染が経路にあげられます。HTLV-1ウイルスに感染しても全員が発症するわけではなく、HTLV-1感染があるヒトの成人T細胞白血病の生涯発症率は約5%とされています。
 症状は病型により異なり、皮疹(ひしん)、全身リンパ節腫脹、肝・脾(ひ)臓の腫大で、治療は抗白血病薬を用いた治療が中心になります。病型にもよりますが、リンパ腫型や急性型といった進行例の予後は、ほかの急性白血病やリンパ腫とくらべても不良であり、造血幹細胞移植による治療がおこなわれることもあります。薬物治療では、病気の細胞の表面分子を標的とするモガリズマブという薬が使われることもあります。
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