急性白血病〔きゅうせいはっけつびょう〕

 大きく急性骨髄(こつずい)性白血病と急性リンパ性白血病に分けられます。ともに加齢とともに増加しますが、後者は子どもにも頻度が高い白血病です。前者には特殊な型の白血病として急性前骨髄球性白血病、巨核芽球(きょかくがきゅう)性白血病、赤白血病(せきはっけつびょう)などがあります。
 発症は急激で、貧血症状、発熱、出血症状のいずれかの症状で病院を訪れ、血液検査で白血球増加または減少、貧血、血小板減少などを指摘され、骨髄検査で診断がつけられることが多いのですが、まれに健康診断で血液の異常を指摘され、診断されることもあります。

[治療]
 急性白血病の治療は複数の抗白血病薬を組み合わせる方法が一般的です。使用される薬剤は急性白血病の種類により異なります。
 急性骨髄性白血病ではアントラサイクリン系の抗がん薬やシタラビンなどが重要な薬剤です。そのほかミトキサントロン、エトポシド、メルカプトプリンなどが用いられることがあります。急性骨髄性白血病細胞の表面に出てくることが多いCD33という分子を標的としたゲムツズマブ・オゾガマイシンという分子標的治療薬もあります。急性前骨髄球性白血病ではオールトランス型レチノイン酸が有効です。急性リンパ性白血病では、ドキソルビシン、ビンクリスチン、プレドニゾロンなどが用いられ、これにシクロホスファミド、L-アスパラギナーゼが加えられることがあります。
 抗白血病薬での治療中に一時的に貧血、血小板減少が著明になり、輸血が重要な補助療法となります。また、白血球が減少することによってしばしば敗血症、肺炎などの感染症が起こり、これらに対する治療も重要です。年齢などに応じて全身放射線照射、大量の抗白血病薬治療と組み合わせた造血幹細胞移植という治療をおこなうこともありますが、合併症や治療後の再発も一定の頻度で起こります。
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