慢性創傷(難治性潰瘍) とは
外傷などによって創傷(きず)ができた場合、2週間前後で治ります。これに対して、4週間以上かかっても治らないような創傷を慢性創傷(難治性潰瘍)と呼びます。
慢性創傷は皮膚の圧迫など、物理的刺激が継続してはたらくような状況で起こります。寝たきりの患者さんに発生する褥瘡(じょくそう)などが、これにあてはまります。また、糖尿病や動脈硬化など生活習慣病の患者さんは、創傷を治す力が低下しているため、慢性創傷が起こりやすくなります。
慢性創傷では壊死組織(死滅した組織)や感染を伴います。また、創の表面からしみ出す液体(浸出液〈しんしゅつえき〉)が多いのも特徴です。これらの特徴が創傷に治りをわるくしている原因です。
慢性創傷は皮膚の圧迫など、物理的刺激が継続してはたらくような状況で起こります。寝たきりの患者さんに発生する褥瘡(じょくそう)などが、これにあてはまります。また、糖尿病や動脈硬化など生活習慣病の患者さんは、創傷を治す力が低下しているため、慢性創傷が起こりやすくなります。
慢性創傷では壊死組織(死滅した組織)や感染を伴います。また、創の表面からしみ出す液体(浸出液〈しんしゅつえき〉)が多いのも特徴です。これらの特徴が創傷に治りをわるくしている原因です。
(執筆・監修:埼玉医科大学 教授〔形成外科・美容外科〕 時岡 一幸)