ロボット支援手術〔ろぼっとしえんしゅじゅつ〕
腹腔鏡(ふくくうきょう)の手術の操作の際には、こまかい作業が必要となります。特に縫合の操作は、腹腔鏡で用いる鉗子(かんし)では困難です。そのような観点から、ロボット工学を応用した手術支援機器が開発されました。
これを用いると、術野が拡大されて見える、手振れが修正されてこまかい作業ができる、関節がたくさんついており手の動きが多様になる、などが可能となります。特に視野が狭い手術や縫合操作が肝要となる手術には、その特長が生かされます。
泌尿器科領域では、前立腺がんの前立腺全摘除術、腎臓がんの腎摘除術と腎部分切除術、腎盂(じんう)・尿管腫瘍の腎尿管摘除術、膀胱がんの膀胱全摘除術、および腎盂形成術がその適応です。こまかい操作が可能になるので、腹腔鏡手術の特長である、出血が少ない、傷が小さい以外にも、精緻(せいち)な手術ができます。そのため、たとえば前立腺全摘除術のあとにみられる尿失禁や男性機能の障害が起こりにくくなります。
これを用いると、術野が拡大されて見える、手振れが修正されてこまかい作業ができる、関節がたくさんついており手の動きが多様になる、などが可能となります。特に視野が狭い手術や縫合操作が肝要となる手術には、その特長が生かされます。
泌尿器科領域では、前立腺がんの前立腺全摘除術、腎臓がんの腎摘除術と腎部分切除術、腎盂(じんう)・尿管腫瘍の腎尿管摘除術、膀胱がんの膀胱全摘除術、および腎盂形成術がその適応です。こまかい操作が可能になるので、腹腔鏡手術の特長である、出血が少ない、傷が小さい以外にも、精緻(せいち)な手術ができます。そのため、たとえば前立腺全摘除術のあとにみられる尿失禁や男性機能の障害が起こりにくくなります。
(執筆・監修:東京大学大学院医学系研究科 教授〔泌尿器外科学〕 久米 春喜)
他の病気について調べる
関連トピックス
-
治療・予防 2023/08/20 05:00
ロボット支援手術「ダビンチ」 ~保険適用広がり、負担軽く(日本ロボット外科学会 渡辺剛理事長)~
-
治療・予防 2023/05/01 05:00
前立腺がんの早期受診を ~発見が早ければ治る(大阪大学大学院 野々村祝夫教授)~
-
治療・予防 2023/04/03 05:00
広がるロボット支援手術 ~患者の負担減、医師にも恩恵~
-
治療・予防 2022/05/09 05:00
子宮体がんの自覚症状 ~別の部位との混同にも注意(慶応大学病院婦人科 青木大輔教授)~
-
医学部トップインタビュー 2021/03/09 05:00
医工連携、地域連携で 国産手術支援ロボの開発に貢献―神戸大学大学院医学研究科・医学部