小林製薬の「紅麹(べにこうじ)」配合サプリメントを巡る健康被害問題で、日本腎臓学会は7日、4月末までに同学会の会員医師から寄せられた患者189人の調査結果を発表した。サプリ摂取後に腎機能が低下し、人工透析を受けた患者は4月上旬の報告から5人増え、計7人となった。
学会によると、7人中5人は腎機能が回復し、2人は治療を継続。うち1人は持病の腎疾患の経過などから「(サプリとの)関連性は低い」としたが、もう1人は受診時に腎臓に尿がたまる「水腎症」があり、現在も改善していない。サプリとの関連は「不明」という。
患者189人のうち、男性は約35%で、女性が約65%を占めた。年代別では50代が約4割で最も多く、60代と40代が続いた。全体の約2割がステロイド治療などを受けたが、多くはサプリの摂取中止のみだった。
厚生労働省によると、小林製薬のサプリ摂取との関連が疑われる死者は6日時点で5人、入院者は約270人に上る。 (C)時事通信社
紅麹サプリ、人工透析7人に=4月末の患者189人調査―腎臓学会
(2024/05/07 19:49)