総務省が29日公表した政治資金収支報告書によると、2023年に企業や業界団体が自民党に行った献金の総額は前年比1.9%減の24億37万円だった。企業の最高額はトヨタ自動車と、十倉雅和経団連会長の出身企業、住友化学の5000万円。鉄鋼大手や外食、航空の増額も目立った。総額の減少は3年ぶりで、製薬大手や繊維が減らした。
大きく増やしたのはゼンショーホールディングス(700万円増の3200万円)や、ANAホールディングス(500万円増の1100万円)。鉄鋼大手3社は日本製鉄(500万円増の3200万円)、JFEスチール(550万円増の1300万円)、神戸製鋼所(450万円増の650万円)が軒並み積み増した。
減額幅が大きかったのは東レで、700万円減の2300万円。製薬大手も減額が相次ぎ、武田薬品工業(30万円減の893万円)、第一三共(42万円減の506万円)、大塚製薬(17万円減の304万円)、エーザイ(3万円減の247万円)などが減らした。
業界団体は、日本自動車工業会の7800万円が最高額。次いで日本電機工業会が7700万円、日本鉄鋼連盟が7000万円で続いた。 (C)時事通信社
自民の企業献金、24億円=最多はトヨタ、住友化―23年の政治資金
(2024/11/30 07:06)