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CT検査画像を複合現実で観察できるトレーニングシステム「MR Anatomy」を提供開始 医療従事者による肺の立体的な構造の理解促進に貢献

キヤノン株式会社
日本メドトロニック株式会社(本社:東京都港区、以下 メドトロニック)、キヤノン株式会社(本社:東京都大田区、以下 キヤノン)、キヤノンITソリューションズ株式会社(本社:東京都港区、以下 キヤノンITS)、ザイオソフト株式会社(本社:東京都港区、以下 ザイオソフト)4社が連携し、コンピューター断層撮影装置(以下 CT)で撮影した肺の構造を複合現実(Mixed Reality、以下 MR)で観察できる医療従事者向けのトレーニングシステム「MR Anatomy」(※1)(以下 本システム)の提供を2024年7月上旬より開始します。近年、特に肺がん手術では、区域切除と呼ばれるより小さく腫瘍を取り除く手技が増加しており、それに伴い医療従事者による更なる精緻な肺の構造の理解が求められています。本システムは、現実世界に高精細な実寸大の肺の3D画像を表示し、臓器や血管、病変の位置関係など、解剖学的構造の理解を深めることで、医療現場の教育・トレーニングの質の向上を目指します。


外科医によるMR Anatomyの利用イメージ
MR Anatomyの視点イメージ(見え方) 高精細な3D画像の観察が可能
■高精細な3D画像での観察により肺の立体的な構造の理解を促進
ザイオソフトの3次元医用画像処理システム(※2)等により出力された3Dデータ化した肺のCT画像(※3)を、キヤノンのMRシステムで現実空間に実寸大の3D画像で表示します。2D画像では把握することが難しかった、症例ごとに異なる病変の位置や血管の走行、臓器の大きさなど、肺の解剖学的構造を実寸大で立体的に理解が可能です。トレーニングでありながら実際の検査画像を使用することで、さらに理解を深めることができます。本システムを活用することで、長年の経験で培われる肺の立体的な構造の理解を促進し、医学生や若手外科医をはじめとする医療従事者の教育・トレーニングの質の向上に貢献します。

■簡単準備と直感的な操作により手軽に使用することが可能
3Dデータ化した肺のCT画像を、専用アプリケーションを用いてPCでドラッグ&ドロップするだけでセットアップが完了し、すぐに観察を開始することができます。さらに、表示した肺の3D画像は、体験者の手で拡大・縮小や回転させることができ、直感的に操作することが可能です。

※1. 本システムは教育・トレーニング用途のシステムであり、医療機器ではありません。疾病の診断・治療・予防等に用いることはできません。
※2. CTで撮影した2D画像から3Dに再構成して表示するシステムです。(本システムと連携可能な別システムとなります)
※3. ザイオソフト等の3次元医用画像処理システムにより、OBJ形式(多くの3Dソフトがサポートしている3Dモデルのファイル形式の1つ)で3D画像を生成します。
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