【北海道初のSIBを実施】成果連動型民間委託契約ソーシャルインパクトボンド(SIB)を導入して運動無関心層に着目した運動プログラムづくりを北海道十勝中札内村から。
一般社団法人ちくだいKIP
本事業では、運動無関心層をターゲットとし、それぞれのニーズとウォンツに合わせた新たな運動プログラムを作成します。北海道十勝中札内村で世代を超えてヘルスケアに取り組む仕組みづくりの構築を目指します。
写真左から、ソーシャルセクターパートナーすくらむ / 久保 匠、中札内村村長 / 森田 匡彦、一般社団法人ちくだいKIP / 村田 浩一郎・川口 亜佑子
一般社団法人ちくだいKIP(本拠地:北海道中札内村、代表:山田 共彦、以下「ちくだいKIP」)は、北海道中札内村(村長:森田 匡彦、以下「中札内村」)および、ソーシャルセクターパートナー・すくらむ(本拠地:北海道札幌市、代表:久保 匠、以下「すくらむ」)と連携し、中札内村運動教室委託業務、通称「フィットジャーニー」を開始します。
フィットジャーニーは、ナッジ理論を活用し、運動に無関心な村民に対して持続可能な運動習慣を形成することを目指しています。
本事業はSIBを活用しており、公民連携で地域の健康を促進する画期的な試みです。
事業概要
「フィットジャーニー」は、運動に無関心な村民を対象に、無理なく運動習慣を形成するためのプログラム作成を目指します。そのために、令和6年度は運動したくても現状できていない「運動低関心層」から着手します(以下、対象者はすべて「運動無関心層」と定義)。ナッジ理論に基づき、運動の必要性を自然と感じられるような小さな工夫を凝らしていきます。アンケートの回答から対象者の運動阻害要因を分析し、それに基づいたプログラムを提供します。
例)
身体的要因:身体の痛みがあるが、運動から遠ざかっている人
心理的要因:運動に対して抵抗感があり、なかなか始められない人
リテラシー的要因:運動の重要性を感じているが、日常の中での優先順位が低い人
環境的要因:仕事や家事(世話や介護)で忙しく、運動できない人
上記のような運動阻害要因をなるべく解決し、民間事業者ならではの連携や、村民があっと驚くような今までにない暮らしと運動が結びついた環境作りを目指します。
公式ロゴマーク
Social Impact Bondの活用
本プロジェクトは、SIBを活用して運営されます。SIBは、民間資金を活用し、社会的課題の解決を目指す成果報酬型の仕組みです。以下のステップで進められます。
1.民間資金提供者が、事業者に資金を投資する。
2.事業者が、行政と事業目標、達成指標を設定し、プログラムを実施する。
3.第三者評価者がプログラムの成果を評価。
4.行政が成果連動型で報酬を支払う。
これにより、行政のリスクを軽減し、成果を重視した事業運営が可能となります 。
フィットジャーニーの具体的な内容
本プロジェクトは、以下の活動を行います。
1.アンケート調査:運動無関心層の特性を把握するための調査を実施。
2.個別インタビュー:無関心層への効果的なアプローチ方法を探る。
3.運動プログラムの設計:参加者のニーズに応じた運動プログラムを年24回提供。
4.運動の導線設計:村民が運動に参加しやすい環境を整備。
期待される成果
本プロジェクトでは、以下の成果(アウトカム)が期待されます。
短期アウトカム(1年):
無関心層を4つのタイプに分類し、プログラムへの応募者が増加。
村民の運動参加意欲が向上。
中期アウトカム(2~3年):
継続的に運動を行う無関心層が増加(毎年+10人)。
村全体での運動実施率が上昇。
長期アウトカム(3~5年):
運動の効果を体感した村民が、身近な人の参加を促進する。
村全体の健康意識が高まり、持続可能な健康社会の実現に貢献。
行政からのコメント
中札内村村長 / 森田 匡彦
超高齢化社会、人生100年時代と言われている中、少子化に伴う人口減少で生産年齢人口は減り、福祉の担い手が減っていきます。その中で、住民の方々が幸せな暮らしを維持していくためには、一人ひとりの健康寿命を伸ばしていくことが不可欠なファクターになっていきます。
中札内村では「健康ポイント事業」を進めており、現在、多くの住民の方々に取り組んでいただいています。専門的なエビデンスに基づき、次のステップへ進めていこうという状況の中で、健康無関心層へいかにアプローチし、行動変容を促すのかが大切だと考えています。
ヘルスケアビジネスに関わる方であれば、皆さん苦労されている部分ではありますが、SIBの仕組みを活用し、様々な方の専門的な知見と共に成果を求めていきたいと思います。
事業者からのコメント
一般社団法人ちくだいKIP / 理事:村田 浩一郎・川口 亜佑子
まずはここに至るまで、毎年実施してきたちくだいKIPの中札内村運動プログラムにお越しいただいた皆さま、それらをサポートしてくださった行政職員の皆さまに厚く感謝申し上げます。毎年、村民の皆さまと運動するのが提供者でありながら楽しみでした。運動して健康になろうという方々のお気持ち、色々な世代の笑い声、お互いを気に掛ける優しさ、あの空間だけにとどめるのはもったいないと思っていました。
この度、新しい資金調達の仕組みを使って、今までよりも多くの方々に、さらにそのニーズを拾った形で運動プログラムをお届けすることになります。無論、これまで以上の公民連携、村民の皆さんとの協働が必要だと思っています。ゆくゆくは提供者と受益者の関係性を超越して、受益者だった人が提供者になったり、参加者だった人が新しいプログラムの一端を担ったり、運動の楽しさに気づいた人が新たな趣味を見つけたり。自ら追い求めなければ手に入らない「健康」ですが、手を取り合って追い求めることは可能です。プログラムが運動による健康と同時に人のつながりやコミュニティを創出していくきっかけとなるよう工夫していきます。
民間資金提供者からのコメント
ソーシャルセクターパートナー すくらむ / 久保 匠
複雑な地域課題を解決するには、様々な専門性を持つ人や組織が協力し合うこと不可欠です。Social Impact Bondの醍醐味は、民間、行政、資金提供者が、対話の中から
共通の目標を設定し、実現に向けて連携しながら事業を遂行することだと思います。
このように、大きな意義と可能性を持つプロジェクトに、資金提供者・プロジェクトマネージャーとして関わらせていただけることに、心から感謝しております。
我々が最終的に目指す成果である、健康格差の是正、健康寿命の延伸を達成することは
決して簡単なことではありません。
だからこそ、本事業を成功させ、公民連携で成果を生み出す一助になりたいと思っています。
本プロジェクトに関心を持っていただける方は、是非ぜひご協力の程よろしくお願い致します。
参考資料
北海道中札内村
中札内村は北海道十勝平野の南西部に位置し、日高山脈中央部を源とする札内川の流域に広がる村です。主要産業は農業で、畑作・酪農・畜産を主体とした生産性の高い農業が営まれています。豊かな自然や美しい農村景観等の地域特性を生かしながら、住みやすさを実感できる個性豊かなまちづくりを進めています。
一般社団法人ちくだいKIP
ちくだいKIPは「つながる感動、みなぎる原動力。」を理念に掲げる、体操教室を中心とした「総合型地域コミュニティ」です。2015年4月より未就園児から小学生を対象とした子ども向け体操教室を開講し、20129年1月より一般社団法人化。2019年4月からは、中学生以上を対象としたKIP otona教室を開講。帯広市をはじめ、上士幌町、鹿追町、中札内村にて体操教室を開催してきました。スポーツにとどまらず、あらゆる場面で私たちの理念を追求し、実績と経験をもとに本事業を推進していきます。
ソーシャルセクターパートナーすくらむ
ソーシャルビジネス、NPO等の社会課題解決に取り組む事業者を対象とした、事業創造、ファンドレイジング(資金調達)、社会的インパクトマネジメント支援を行っています。また、社会課題解決を推進するための資金提供、Social Impact BondやPay for Successを活用した成果連動型の公民連携事業にも取り組んでいます。
お問い合わせ先
一般社団法人ちくだいKIP
担当者 村田浩一郎、川口亜佑子
電話番号 0155-49-5628
メールアドレス info@chikudaikip.com
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本事業では、運動無関心層をターゲットとし、それぞれのニーズとウォンツに合わせた新たな運動プログラムを作成します。北海道十勝中札内村で世代を超えてヘルスケアに取り組む仕組みづくりの構築を目指します。
写真左から、ソーシャルセクターパートナーすくらむ / 久保 匠、中札内村村長 / 森田 匡彦、一般社団法人ちくだいKIP / 村田 浩一郎・川口 亜佑子
一般社団法人ちくだいKIP(本拠地:北海道中札内村、代表:山田 共彦、以下「ちくだいKIP」)は、北海道中札内村(村長:森田 匡彦、以下「中札内村」)および、ソーシャルセクターパートナー・すくらむ(本拠地:北海道札幌市、代表:久保 匠、以下「すくらむ」)と連携し、中札内村運動教室委託業務、通称「フィットジャーニー」を開始します。
フィットジャーニーは、ナッジ理論を活用し、運動に無関心な村民に対して持続可能な運動習慣を形成することを目指しています。
本事業はSIBを活用しており、公民連携で地域の健康を促進する画期的な試みです。
事業概要
「フィットジャーニー」は、運動に無関心な村民を対象に、無理なく運動習慣を形成するためのプログラム作成を目指します。そのために、令和6年度は運動したくても現状できていない「運動低関心層」から着手します(以下、対象者はすべて「運動無関心層」と定義)。ナッジ理論に基づき、運動の必要性を自然と感じられるような小さな工夫を凝らしていきます。アンケートの回答から対象者の運動阻害要因を分析し、それに基づいたプログラムを提供します。
例)
身体的要因:身体の痛みがあるが、運動から遠ざかっている人
心理的要因:運動に対して抵抗感があり、なかなか始められない人
リテラシー的要因:運動の重要性を感じているが、日常の中での優先順位が低い人
環境的要因:仕事や家事(世話や介護)で忙しく、運動できない人
上記のような運動阻害要因をなるべく解決し、民間事業者ならではの連携や、村民があっと驚くような今までにない暮らしと運動が結びついた環境作りを目指します。
公式ロゴマーク
Social Impact Bondの活用
本プロジェクトは、SIBを活用して運営されます。SIBは、民間資金を活用し、社会的課題の解決を目指す成果報酬型の仕組みです。以下のステップで進められます。
1.民間資金提供者が、事業者に資金を投資する。
2.事業者が、行政と事業目標、達成指標を設定し、プログラムを実施する。
3.第三者評価者がプログラムの成果を評価。
4.行政が成果連動型で報酬を支払う。
これにより、行政のリスクを軽減し、成果を重視した事業運営が可能となります 。
フィットジャーニーの具体的な内容
本プロジェクトは、以下の活動を行います。
1.アンケート調査:運動無関心層の特性を把握するための調査を実施。
2.個別インタビュー:無関心層への効果的なアプローチ方法を探る。
3.運動プログラムの設計:参加者のニーズに応じた運動プログラムを年24回提供。
4.運動の導線設計:村民が運動に参加しやすい環境を整備。
期待される成果
本プロジェクトでは、以下の成果(アウトカム)が期待されます。
短期アウトカム(1年):
無関心層を4つのタイプに分類し、プログラムへの応募者が増加。
村民の運動参加意欲が向上。
中期アウトカム(2~3年):
継続的に運動を行う無関心層が増加(毎年+10人)。
村全体での運動実施率が上昇。
長期アウトカム(3~5年):
運動の効果を体感した村民が、身近な人の参加を促進する。
村全体の健康意識が高まり、持続可能な健康社会の実現に貢献。
行政からのコメント
中札内村村長 / 森田 匡彦
超高齢化社会、人生100年時代と言われている中、少子化に伴う人口減少で生産年齢人口は減り、福祉の担い手が減っていきます。その中で、住民の方々が幸せな暮らしを維持していくためには、一人ひとりの健康寿命を伸ばしていくことが不可欠なファクターになっていきます。
中札内村では「健康ポイント事業」を進めており、現在、多くの住民の方々に取り組んでいただいています。専門的なエビデンスに基づき、次のステップへ進めていこうという状況の中で、健康無関心層へいかにアプローチし、行動変容を促すのかが大切だと考えています。
ヘルスケアビジネスに関わる方であれば、皆さん苦労されている部分ではありますが、SIBの仕組みを活用し、様々な方の専門的な知見と共に成果を求めていきたいと思います。
事業者からのコメント
一般社団法人ちくだいKIP / 理事:村田 浩一郎・川口 亜佑子
まずはここに至るまで、毎年実施してきたちくだいKIPの中札内村運動プログラムにお越しいただいた皆さま、それらをサポートしてくださった行政職員の皆さまに厚く感謝申し上げます。毎年、村民の皆さまと運動するのが提供者でありながら楽しみでした。運動して健康になろうという方々のお気持ち、色々な世代の笑い声、お互いを気に掛ける優しさ、あの空間だけにとどめるのはもったいないと思っていました。
この度、新しい資金調達の仕組みを使って、今までよりも多くの方々に、さらにそのニーズを拾った形で運動プログラムをお届けすることになります。無論、これまで以上の公民連携、村民の皆さんとの協働が必要だと思っています。ゆくゆくは提供者と受益者の関係性を超越して、受益者だった人が提供者になったり、参加者だった人が新しいプログラムの一端を担ったり、運動の楽しさに気づいた人が新たな趣味を見つけたり。自ら追い求めなければ手に入らない「健康」ですが、手を取り合って追い求めることは可能です。プログラムが運動による健康と同時に人のつながりやコミュニティを創出していくきっかけとなるよう工夫していきます。
民間資金提供者からのコメント
ソーシャルセクターパートナー すくらむ / 久保 匠
複雑な地域課題を解決するには、様々な専門性を持つ人や組織が協力し合うこと不可欠です。Social Impact Bondの醍醐味は、民間、行政、資金提供者が、対話の中から
共通の目標を設定し、実現に向けて連携しながら事業を遂行することだと思います。
このように、大きな意義と可能性を持つプロジェクトに、資金提供者・プロジェクトマネージャーとして関わらせていただけることに、心から感謝しております。
我々が最終的に目指す成果である、健康格差の是正、健康寿命の延伸を達成することは
決して簡単なことではありません。
だからこそ、本事業を成功させ、公民連携で成果を生み出す一助になりたいと思っています。
本プロジェクトに関心を持っていただける方は、是非ぜひご協力の程よろしくお願い致します。
参考資料
北海道中札内村
中札内村は北海道十勝平野の南西部に位置し、日高山脈中央部を源とする札内川の流域に広がる村です。主要産業は農業で、畑作・酪農・畜産を主体とした生産性の高い農業が営まれています。豊かな自然や美しい農村景観等の地域特性を生かしながら、住みやすさを実感できる個性豊かなまちづくりを進めています。
一般社団法人ちくだいKIP
ちくだいKIPは「つながる感動、みなぎる原動力。」を理念に掲げる、体操教室を中心とした「総合型地域コミュニティ」です。2015年4月より未就園児から小学生を対象とした子ども向け体操教室を開講し、20129年1月より一般社団法人化。2019年4月からは、中学生以上を対象としたKIP otona教室を開講。帯広市をはじめ、上士幌町、鹿追町、中札内村にて体操教室を開催してきました。スポーツにとどまらず、あらゆる場面で私たちの理念を追求し、実績と経験をもとに本事業を推進していきます。
ソーシャルセクターパートナーすくらむ
ソーシャルビジネス、NPO等の社会課題解決に取り組む事業者を対象とした、事業創造、ファンドレイジング(資金調達)、社会的インパクトマネジメント支援を行っています。また、社会課題解決を推進するための資金提供、Social Impact BondやPay for Successを活用した成果連動型の公民連携事業にも取り組んでいます。
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一般社団法人ちくだいKIP
担当者 村田浩一郎、川口亜佑子
電話番号 0155-49-5628
メールアドレス info@chikudaikip.com
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(2024/07/03 13:00)
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