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オストメイトの銭湯や温泉での入浴を応援する湯浴み着を開発、BEAMS公式オンラインショップで販売中

株式会社ビームス
7月26日(金)に東京・高円寺「小杉湯」で開催される貸し切りイベントでお披露目、湯浴み着のレンタル使用が可能


2024年7月26日(金)東京・高円寺の老舗銭湯「小杉湯」にて湯浴み着の体験イベントが開催される

株式会社ビームス(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:設楽洋)は、オストメイト(人工肛門・人工膀胱のある人たち)の公衆浴場や温泉施設での入浴にまつわる悩みや課題に取り組む「湯浴み着プロジェクト」に参加し、入浴時に着用することでストーマ(人工肛門・人工膀胱)を覆うことのできる商品を2種類、開発しました。ビームス公式オンラインショップで販売中の両商品は、2024年7月26日(金)に東京都杉並区高円寺の銭湯「小杉湯」で開催される、湯浴み着の魅力や着心地を体験するイベント「enjoy yuami」(貸し切り、事前申し込み制)にてレンタル着用が可能です。

手術や怪我の傷あとが気になる方が露出を抑える目的で、古くから日本の温浴文化で親しまれてきた湯浴み着(ゆあみぎ)として開発された「yuami multi cloth」

湯浴み着(読み:ゆあみぎ)とは、入浴時に身につける服で、手術や怪我の傷あとが気になる方が露出を抑える目的で、古くから日本の温浴文化で親しまれてきました。現代でも、同様の理由で裸での入浴が難しい方に関して、入浴着を着用した入浴への理解を促すお知らせなどを厚生労働省や各地の自治体が発出しています。

「オストメイト」とは、病気や障害などで腹部にストーマ(人工肛門・人工膀胱)をつくった人のことで、国内のストーマ保有者は22万人以上といわれています。(厚生労働省:令和3年度、身体障害者手帳交付台帳登載数より)服を脱ぐと腹部に装着されたオストミーパウチ(排せつ物を受け止める袋状の装具)が見える状態になることから、銭湯や温泉など公共のお風呂を利用しづらいという多くのオストメイトの方々の声に応えるために「湯浴み着プロジェクト」が発足しました。

オストメイトの理解促進などのために活動する任意団体「オストメイトといっしょ!秘密結社アッと(ハート)ストーマ」より商品開発の相談を受け、当事者や医師などの意見や要望を取り入れながら、デザイナー(須藤 由美/NEPENTHES)・商品企画(児玉 正晃/BEAMS)・メーカー(豊島株式会社)がそれぞれの立場から開発に協力しました。完成したのは、オストメイトの入浴ニーズを熟考した2種類の商品、マルチクロス「yuami multi cloth」とバッグ「yuami bag」です。

オストメイトの入浴ニーズを熟考した2商品、マルチクロス「yuami multi cloth」とバッグ「yuami bag」(BEAMS公式オンラインショップで販売中)

yuami multi cloth
BEAMS公式オンラインショップ:
https://www.beams.co.jp/item/tokyocultuart/underwear/71260001152/
・価格:14,080円(税込)
・色:ブラック(黒)、ベージュ、サックスブルー(青)
・サイズ:ワンサイズ、ユニセックス(男女共通)

手術や怪我の傷あとが気になる方が露出を抑える目的で、古くから日本の温浴文化で親しまれてきた湯浴み着(ゆあみぎ)として開発された「yuami multi cloth」
絞り部分に通されたコードを、斜めに片側の肩にかける(ワンショルダー)/首にかける(ホルターネック)/胸の上で留める(チューブトップ)/腰で留める(腰巻き)など、カバーしたい場所に応じて工夫できるよう、4通りの着用方法を想定したデザインです。裾のスナップボタンを留めることでズボン型になり、入浴中に裾が浮き上がりません。
ポリエステル製の特殊メッシュ組織は通気性と軽量性に優れた、吸水速乾の機能素材です。縦横にストレッチ性のある生地が着用時の快適さを高めます。
携帯しやすいよう、畳んでポケット部分に収納できるポケッタブル仕様です。




yuami bag
BEAMS公式オンラインショップ:
https://www.beams.co.jp/item/tokyocultuart/underwear/71610008152/
・価格:8,580円(税込)
・色:ブラック(黒)、ベージュ
・サイズ:ワンサイズ、ユニセックス(男女共通)

オストミーパウチを装着したままバッグ背面の開閉部分よりパウチを中に入れ、温浴施設やプール、スポーツジムなどでウエストポーチのように着用できる「yuami bag」
オストミーパウチを装着したまま、バッグ背面の開閉部分よりパウチを中に入れられるようになっています。肌に触れる背面部分は肌触りの良いメッシュ素材にしました。上部のファスナーを開けるとパウチの状態を確認できます。
温浴施設やプール、スポーツジムなどで、ウエストポーチのような感覚で着用できるデザインです。前面の小さなポケットにはロッカーの鍵やアメニティなどを入れられます。ストレッチ性のある素材で、撥水加工が施されています。




開発者コメント
デザイナー:須藤 由美(Nepenthes Woman / RHODOLIRION Director)
ビームス在籍時にお世話になったNHKの『世界はほしいモノにあふれてる』の担当をなさった宮崎さんからのお声掛けがきっかけで、オストメイトのための商品開発に参加しました。多くのバイヤーやクリエイターを取り上げる番組で、当時、BEAMS BOYのディレクターとして番組に取り上げていただき、ビームスを退社してからも、関心を持ってくださった。これまで沢山の方と出逢われたと思いますが、肩書き関係なく、きっと役に立つ何かをわたしに感じてくださったのだと思うと突き動かされるものがありました。
自身の古い友人も、大病を患いオストミーを選択するか否か、人生をかける難しい選択にせまられたことがあり、その時に寄り添いながら何も出来なかった悔しさを覚えています。何の知識もなく、ただ悲しむだけの自分。あの時の情けなさも重なり、お声掛けいただいた時は、使命を感じました。
わたしはデザイナーです。病気を治す事は出来ません。ただ、痛みや不便さを想像しデザインで解決する事も出来るはず、そう信じ走り出しました。

商品企画:児玉 正晃(株式会社ビームス プロダクト本部ウィメンズ部 兼 サステナビリティ推進部CSR担当)
オストメイトの方やお医者さんたちとディスカッションしていくうちに、何らかの理由で銭湯やプールに入り難い人たちがたくさんいることを知りました。そこでファッションの力でその現状を知るきっかけになったり、当事者の方に少しでも前向きな気持ちになってもらえないかと思い、日本古来からある湯浴み着を制作しました。
まずは多くの人が周りの人を認め合うことが大切で、今回の湯浴みグッズ発売はまだそのきっかけに過ぎません。今後は銭湯や旅館にも湯浴みグッズが常設されたり、湯浴み着で入浴できる施設が増えることに期待します。
東京・高円寺「小杉湯」イベント「enjoy yuami」
イベント会場となる「小杉湯」は、昭和8年(1933年)の創業当時から変わらず守られてきた建物が国の登録有形文化財(建造物)に登録されている、老舗銭湯です。イベントやギャラリーなど、銭湯文化を盛り上げる試みが注目され、幅広い世代の利用者で賑わう人気スポットです。


湯浴み着体験イベントの会場となる東京・高円寺の「小杉湯」外観

湯浴み着体験イベントの会場となる東京・高円寺の「小杉湯」浴室


BEAMSについて
1976年、東京・原宿で創業。1号店「American Life Shop BEAMS」に続き、世界の様々なライフスタイルをコンセプトにした店舗を展開し、ファッション・雑貨・インテリア・音楽・アート・食品などにいたるまで、国内外のブランドや作品を多角的に紹介するセレクトショップの先駆けとして時代をリードしてきました。特にコラボレーションを通じて新たな価値を生み出す仕掛け役として豊富な実績を持ち、企業との協業や官民連携においてもクリエイティブなソリューションを提供しています。日本とアジア地域に約170店舗を擁し、モノ・コト・ヒトを軸にしたコミュニティが織り成すカルチャーは、各地で幅広い世代に支持されています。
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