ペッツファーストグループ|ペッツファースト動物病院にて「FIP(猫伝染性腹膜炎)予防検診」開始のお知らせ
ペッツファーストホールディングス株式会社
不治の病から治る病気へ、そして予防できる病気を目指す
“Pets always come first”を理念に掲げるペッツファーストホールディングス株式会社(本社:東京都目⿊区、代表︓正宗 伸麻)は、FIP(猫伝染性腹膜炎)に対する新たな取り組みとして「早期発見」を通じて、一頭でも多くの猫の命を救うことを目指す「FIP予防検診」を開始いたします。
■猫伝染性腹膜炎(FIP)とは
FIPはその病態から腹水や胸水が溜まる“ウェットタイプ”と内臓に肉芽腫を作る“ドライタイプ”の2つに分けられる猫の難病です。原因ウイルスは「猫コロナウイルス(FCoV)」であり、一般に多くの猫が、軽度の下痢を示すのみか、特段の症状もなく保有している可能性の高いウイルスです。しかし、ストレスや環境の変化、猫自体の免疫力の低下などに加え、何らかの要因によりウイルスが突然変異すると、強い病原性を持つ「猫伝染性腹膜炎ウイルス(FIPV)」となり、全身感染が成立することで致死性の高いFIPとして発症します。初期症状は発熱、沈うつ、食欲不振、体重減少、黄疸、腹水による腹部の膨満など様々です。3歳までの発症が多く、特に1歳未満の発症では進行スピードが早いと言われています。
■これまでの当社におけるFIPに対する取り組み
FIPは特に抵抗力の低い子猫はその感染、発症リスクも高く、決して発症することが珍しい病気ではありません。当社は多くのお客様に猫との健やかで豊かなペットライフを提供する中で、FIPで苦しむ猫とそのご家族をなくしたいという思いから、これまでFIPに対して様々な取り組みを行って参りました。
1. FIPの発病メカニズム解明や治療法の開発-日本獣医生命科学大学との共同研究-
FIPは従来、有効な治療薬がない「不治の病」とされていましたが、2018年からペッツファーストグループは日本獣医生命科学大学と共同研究を行い、発病のメカニズム解明や治療方法や予防薬の開発など、FIPを「不治の病」から「治る病」にするための支援に取り組んできました。(※)
その成果として、ペッツファーストの獣医師チームが治療に取り組んだ多くの猫たちがFIPの代表的症状である腹水などがなくなり、血液検査も正常値まで回復し、正常な日常生活が送れるようになっています。今ではFIPは「寛解できる病気」として、治療法が広まりつつあります。
※詳細は下記のニュースレターにて配信しております。
ペッツファーストグループと日本獣医生命科学大学との猫の難病FIP(猫伝染性腹膜炎)の共同研究の取り組みについて
2. ペッツファースト動物病院でのFIP治療
研究の成果も踏まえ、2021年よりペッツファースト動物病院にて開始した「FIP治療」ではCTやMRIなどの高度検査機器も活用しながら、FIPの治療により積極的に取り組めるようになりました。現在、ペッツファースト動物病院にて実施している治療法は「入院による注射薬治療」と「通院による経口薬治療」を選択することができるようにもなっており、治療の選択肢を広げるとともに飼い主様にも寄り添った治療法の選択が可能となっております。2021年から現在までに150頭以上のFIPに罹患した猫に対する治療実績を挙げている安心の治療法となっております。
(参考:ペッツファースト動物病院におけるFIP治療)
3. 「ほっとサポート」によるアフターサポート
FIPの治療は一般に治療費が高額となるケースも多くありますが、産学共同研究の結果、FIPの治療法が確立したことにより、2023年よりFIPに対する保障を付けることができるようになりました。それが、当社のアフターサポート「ほっとサポート」です。ペッツファーストでお迎えいただきほっとサポート会員となった猫の飼い主様は、万が一FIPを発症した場合にペッツファースト動物病院での治療費の50%が保障されます。こういった保障を提供することで、より安心して猫をお迎えいただけるだけでなく、万が一の際に、一般に高額と言われるFIPの治療費用に躊躇することなく必要な医療を早期に受けさせることも可能となります。
4. FIP(猫コロナウイルス)に関する研究発表
こういった過去の取り組みから得た知見を研究結果としてまとめ、社内獣医師による積極的な学会発表も行っています。今年度は2例の学会発表を実施しました。これからもFIPと獣医療のさらなる学術的発展のためこういった取り組みも継続して参ります。
・ポスター発表:「Effect of AHCC(R) feeding on feline coronavirus infection」統合医療機能性食品国際学会 第32回大会(社長室 学術チーム マネージャー 稲富獣医師)
・口頭発表:「FIP感染猫の腸管機能」第45回動物臨床医学会年次大会(ペッツファースト動物病院 神戸三宮医院 院長 上杉獣医師)
■FIPを早期発見するための新たな取り組み-FIP予防検診-
当社は多くの猫を扱う立場として、これまでの取り組みだけでなく、FIPを「早期発見」することで、より多くの猫の命と健康を守る責任があると考えております。そのため、新たな取り組みとして2024年12月より開始したのが「FIP予防検診」です。
FIPは「早期発見・早期治療」が非常に重要な疾患です。しかしながら、猫は自分の体調不良を隠そうとする習性もあり、特に初めて猫をお迎えするご家族にとっては些細な体調変化を見逃してしまうことも少なくありません。上述の通り、ペッツファーストでは長年の取り組みの結果、FIPは高い確率で寛解が可能になりましたが、国内ではFIPに対するワクチンは承認されておらず、明確な予防法も確立されていないことからも、「定期的な検診」により早期発見し、重症化を予防することが非常に重要であると考えます。
そこで、ペッツファースト動物病院 代官山高度医療センター(※)をはじめとするペッツファースト動物病院各院にて、現在の健康状態の確認とともに血液検査等の一般的な検査に加えて、FIPに関する検査を実施します。侵襲性のある検査は原則、血液検査のみで、猫への身体的・精神的な負担も配慮しながら検査を進めます。
※2024年12月10日時点でペッツファースト動物病院 代官山高度医療センターは上階からの水漏れ、漏水のため休業中です。再開時期についてはホームページをご確認ください。
定期的にFIP予防検診を受診いただくことで、FIPの兆候を見逃すことなく、また、一般に犬と比較して健康診断の受診率の低い猫の健康診断の受診率を上げることはその他疾患の早期発見にもつながり、猫の健康寿命を延ばすことにもつながると考えます。
これにより、万が一FIPの疑いがあると診断された場合には、そのままペッツファースト動物病院にて治療にすすむことができます。一般にFIPは進行が早く、症状が進行した状態では、猫への身体的な負担が増えるとともに、治療への反応が乏しくなることもあります。そこで、定期的な「FIP予防検診」によりFIPの兆候をより早期で見つけることは、より早期での治療の開始と、救命率を上げることにつながると考えます。
FIP予防検診の詳細について
ペッツファーストは、「FIP予防検診」を通じた「早期発見」によって、より一層、生涯にわたった猫のウェルネスに貢献していきます。また、今後もペットが健康で幸せな生涯を送れるような研究・製品開発に積極的に取り組み、ペットとお客様の末永いペットライフに寄り添ってまいります。
■監修獣医師(学術チーム 稲富)コメント
社長室 学術チーム マネージャー 稲富太樹夫 獣医師
FIP治療に関して、抗ウイルス薬などを用いた治療に関する研究が国内外で進み、高い確率で寛解状態を達成することが可能になっています。しかし、FIP治療にかかる費用は高額で、寛解を達成するには長期間が必要です。そのような経緯から、FIPは早期発見・早期治療が、猫にとっても飼い主にとっても非常に重要となります。
今回、当社で開始する「FIP予防検診」では定期的な検診を通じて、FIPの兆候をいち早く発見し、より早期に治療を開始することが可能となります。こういった取り組みは他の動物病院では実施していない取り組みとなり、その他の体調不良の兆候も早期に発見することができます。
今後も研究を重ね、FIPで苦しむ猫やその飼い主様をなくすための新たな取り組みを提供していきます。
■当社獣医師(ペッツファースト動物病院 神戸三宮医院 院長(門真医院/大阪医院 兼任院長) 上杉)コメント
ペッツファースト動物病院 神戸三宮医院 院長 上杉翔 獣医師
「不治の病」と言われてきたFIPですが、新たな治療法の登場によって、罹患したネコちゃんも日常生活を送れるまで回復するケースも見られるようになりました。実際に回復していく様子を見ていると、治療に当たる獣医師として本当にうれしく、やりがいを感じます。
FIPのネコちゃんを回復させるには、早期発見・早期治療がなにより重要です。
私たちペッツファースト動物病院の獣医師は、グループ内で培われた知見を存分に活かして検査・診断・治療に当たります。
気になることがあれば、ぜひ一度ご相談ください。
【プロフィール】
経歴:日本大学卒業後、1.5次診療病院(重症例対応病院)及び夜間救急病院での勤務を経て、ペッツファースト動物病院 神戸三宮医院 院長に就任。ペッツファースト動物病院 門真医院、大阪医院の兼任院長としても勤務。
学会発表:第45回動物臨床医学会年次大会 「FIP感染猫の腸管機能」(2024年)
所属学会:JSFM (ねこ医学会)
FIP 診療実績:50 件以上の診察と寛解
■日本獣医生命科学大学 田中良和教授コメント
日本獣医生命科学大学 教授 田中良和
FIPは当初治療の選択肢もないとされていた病気ですが、私たちはそれを治療可能にするため、長らくFIPの治療薬研究に取り組んでいます。2018年以降、ペッツファーストとの協力によりFIP治療法が確立され、これまでに社内治療も含め、150頭以上のFIP発症猫を助けています。
ペット販売業界で大手であるペッツファーストが自ら率先してFIPという病気に挑むことは獣医療界にとって大変心強く、高く評価されるべき取り組みです。
ただし、現時点では薬剤耐性ウイルスの出現問題や予防法の確立が未だに課題となっており、引き続き研究が必要です。
今後はこれらの課題に取り組むため、ペッツファーストと協力し、ペット業界および獣医療における大きな課題に貢献していく意向です。
【プロフィール】
日本獣医生命科学大学獣医学科 教授・獣医学部長
経歴:日本獣医畜産大学卒業後、大阪大学大学院、クリーブランドクリニック研究員、東京都臨床医学総合研究所研究員を経て、日本 獣医生命科学大学教員。大学赴任後、FIP の診断法、治療法に関する研究を行ってきた。薬剤耐性ウイルスを出さないために、1種類の抗ウイルス薬に頼らず、作用機序の異なる有効な薬のスクリーニングを行っている。
■会社案内
【会社名】ペッツファーストホールディングス株式会社
【所在地】〒153-0063東京都目黒区目黒1-24-12 オリックス目黒ビル9F
【資本金】1億円
【代表者】代表取締役社長CEO 正宗伸麻
【従業員数】1,223名(うち獣医師69名 愛玩動物看護師58名※業務委託含む)2024年11月末時点
【その他】
●公益財団法人日本補助犬協会と連携し13頭の聴導犬と1頭の介助犬を育成しユーザーへ提供
●ペッツファースト動物病院サイト(https://pfirst-ah.jp/)
●ペッツファーストグループ採用サイト(https://recruit.pfirst.jp/index.html)
●ニュースレターアーカイブページ(https://www.pfirst.jp/newsletter.html)
●マンスリーペットレポート(https://www.pfirst.jp/protected_monthlyreport.html)
<本掲載関連記事>
・vol.1 ペットの命を守るための取り組み~売れ残ったペットはどうなるのか
・vol.3 ペッツファースト初の医療センター「ペッツファースト動物病院 代官山高度医療センター」を開院
・vol.4 「ペッツファースト動物病院 福岡大野城医院」開院~なぜ動物病院を拡大するのか~
・vol.5 第1回譲渡会を開催~なぜペットケア&アダプションセンター日光を開業したのか~
・vol.6 私たち動物病院グループの高度医療への取り組み
・vol.7 日本獣医生命科学大学との猫の難病FIPの共同研究の取り組み~不治の病を治る病気へ~
・vol.8 ペットの遺伝子病対策の取り組み~重篤な遺伝子病で苦しむペットを生み出さないために~
・vol.9 2023年マンスリーペットレポ―ト総括~売れ残りを一頭も出さない、病気や死亡事故根絶のための取り組み~
・vol.10ペット販売の生後8週齢(56日齢)規制に対する私たちの考え方~生後60日齢での取引基準への引き上げに関するお知らせ~
・vol.11ペット業界におけるペットオークションやブリーダーなどの日齢偽装問題への対策~「生後60日齢以上への取引基準引き上げ」に関する進捗報告~
・vol12 すべてのペットが幸せな生涯を送るための取り組み~いわゆる衝動買いや飼い主を失うペットをゼロにするために~
■お問い合わせ先
【本掲載内容について】
ペッツファースト株式会社 広報部
電話番号 03-6417-3503/E-mail pr@pfirst.jp
担当者 粕谷・西河・小野
企業プレスリリース詳細へ
PR TIMESトップへ
不治の病から治る病気へ、そして予防できる病気を目指す
“Pets always come first”を理念に掲げるペッツファーストホールディングス株式会社(本社:東京都目⿊区、代表︓正宗 伸麻)は、FIP(猫伝染性腹膜炎)に対する新たな取り組みとして「早期発見」を通じて、一頭でも多くの猫の命を救うことを目指す「FIP予防検診」を開始いたします。
■猫伝染性腹膜炎(FIP)とは
FIPはその病態から腹水や胸水が溜まる“ウェットタイプ”と内臓に肉芽腫を作る“ドライタイプ”の2つに分けられる猫の難病です。原因ウイルスは「猫コロナウイルス(FCoV)」であり、一般に多くの猫が、軽度の下痢を示すのみか、特段の症状もなく保有している可能性の高いウイルスです。しかし、ストレスや環境の変化、猫自体の免疫力の低下などに加え、何らかの要因によりウイルスが突然変異すると、強い病原性を持つ「猫伝染性腹膜炎ウイルス(FIPV)」となり、全身感染が成立することで致死性の高いFIPとして発症します。初期症状は発熱、沈うつ、食欲不振、体重減少、黄疸、腹水による腹部の膨満など様々です。3歳までの発症が多く、特に1歳未満の発症では進行スピードが早いと言われています。
■これまでの当社におけるFIPに対する取り組み
FIPは特に抵抗力の低い子猫はその感染、発症リスクも高く、決して発症することが珍しい病気ではありません。当社は多くのお客様に猫との健やかで豊かなペットライフを提供する中で、FIPで苦しむ猫とそのご家族をなくしたいという思いから、これまでFIPに対して様々な取り組みを行って参りました。
1. FIPの発病メカニズム解明や治療法の開発-日本獣医生命科学大学との共同研究-
FIPは従来、有効な治療薬がない「不治の病」とされていましたが、2018年からペッツファーストグループは日本獣医生命科学大学と共同研究を行い、発病のメカニズム解明や治療方法や予防薬の開発など、FIPを「不治の病」から「治る病」にするための支援に取り組んできました。(※)
その成果として、ペッツファーストの獣医師チームが治療に取り組んだ多くの猫たちがFIPの代表的症状である腹水などがなくなり、血液検査も正常値まで回復し、正常な日常生活が送れるようになっています。今ではFIPは「寛解できる病気」として、治療法が広まりつつあります。
※詳細は下記のニュースレターにて配信しております。
ペッツファーストグループと日本獣医生命科学大学との猫の難病FIP(猫伝染性腹膜炎)の共同研究の取り組みについて
2. ペッツファースト動物病院でのFIP治療
研究の成果も踏まえ、2021年よりペッツファースト動物病院にて開始した「FIP治療」ではCTやMRIなどの高度検査機器も活用しながら、FIPの治療により積極的に取り組めるようになりました。現在、ペッツファースト動物病院にて実施している治療法は「入院による注射薬治療」と「通院による経口薬治療」を選択することができるようにもなっており、治療の選択肢を広げるとともに飼い主様にも寄り添った治療法の選択が可能となっております。2021年から現在までに150頭以上のFIPに罹患した猫に対する治療実績を挙げている安心の治療法となっております。
(参考:ペッツファースト動物病院におけるFIP治療)
3. 「ほっとサポート」によるアフターサポート
FIPの治療は一般に治療費が高額となるケースも多くありますが、産学共同研究の結果、FIPの治療法が確立したことにより、2023年よりFIPに対する保障を付けることができるようになりました。それが、当社のアフターサポート「ほっとサポート」です。ペッツファーストでお迎えいただきほっとサポート会員となった猫の飼い主様は、万が一FIPを発症した場合にペッツファースト動物病院での治療費の50%が保障されます。こういった保障を提供することで、より安心して猫をお迎えいただけるだけでなく、万が一の際に、一般に高額と言われるFIPの治療費用に躊躇することなく必要な医療を早期に受けさせることも可能となります。
4. FIP(猫コロナウイルス)に関する研究発表
こういった過去の取り組みから得た知見を研究結果としてまとめ、社内獣医師による積極的な学会発表も行っています。今年度は2例の学会発表を実施しました。これからもFIPと獣医療のさらなる学術的発展のためこういった取り組みも継続して参ります。
・ポスター発表:「Effect of AHCC(R) feeding on feline coronavirus infection」統合医療機能性食品国際学会 第32回大会(社長室 学術チーム マネージャー 稲富獣医師)
・口頭発表:「FIP感染猫の腸管機能」第45回動物臨床医学会年次大会(ペッツファースト動物病院 神戸三宮医院 院長 上杉獣医師)
■FIPを早期発見するための新たな取り組み-FIP予防検診-
当社は多くの猫を扱う立場として、これまでの取り組みだけでなく、FIPを「早期発見」することで、より多くの猫の命と健康を守る責任があると考えております。そのため、新たな取り組みとして2024年12月より開始したのが「FIP予防検診」です。
FIPは「早期発見・早期治療」が非常に重要な疾患です。しかしながら、猫は自分の体調不良を隠そうとする習性もあり、特に初めて猫をお迎えするご家族にとっては些細な体調変化を見逃してしまうことも少なくありません。上述の通り、ペッツファーストでは長年の取り組みの結果、FIPは高い確率で寛解が可能になりましたが、国内ではFIPに対するワクチンは承認されておらず、明確な予防法も確立されていないことからも、「定期的な検診」により早期発見し、重症化を予防することが非常に重要であると考えます。
そこで、ペッツファースト動物病院 代官山高度医療センター(※)をはじめとするペッツファースト動物病院各院にて、現在の健康状態の確認とともに血液検査等の一般的な検査に加えて、FIPに関する検査を実施します。侵襲性のある検査は原則、血液検査のみで、猫への身体的・精神的な負担も配慮しながら検査を進めます。
※2024年12月10日時点でペッツファースト動物病院 代官山高度医療センターは上階からの水漏れ、漏水のため休業中です。再開時期についてはホームページをご確認ください。
定期的にFIP予防検診を受診いただくことで、FIPの兆候を見逃すことなく、また、一般に犬と比較して健康診断の受診率の低い猫の健康診断の受診率を上げることはその他疾患の早期発見にもつながり、猫の健康寿命を延ばすことにもつながると考えます。
これにより、万が一FIPの疑いがあると診断された場合には、そのままペッツファースト動物病院にて治療にすすむことができます。一般にFIPは進行が早く、症状が進行した状態では、猫への身体的な負担が増えるとともに、治療への反応が乏しくなることもあります。そこで、定期的な「FIP予防検診」によりFIPの兆候をより早期で見つけることは、より早期での治療の開始と、救命率を上げることにつながると考えます。
FIP予防検診の詳細について
ペッツファーストは、「FIP予防検診」を通じた「早期発見」によって、より一層、生涯にわたった猫のウェルネスに貢献していきます。また、今後もペットが健康で幸せな生涯を送れるような研究・製品開発に積極的に取り組み、ペットとお客様の末永いペットライフに寄り添ってまいります。
■監修獣医師(学術チーム 稲富)コメント
社長室 学術チーム マネージャー 稲富太樹夫 獣医師
FIP治療に関して、抗ウイルス薬などを用いた治療に関する研究が国内外で進み、高い確率で寛解状態を達成することが可能になっています。しかし、FIP治療にかかる費用は高額で、寛解を達成するには長期間が必要です。そのような経緯から、FIPは早期発見・早期治療が、猫にとっても飼い主にとっても非常に重要となります。
今回、当社で開始する「FIP予防検診」では定期的な検診を通じて、FIPの兆候をいち早く発見し、より早期に治療を開始することが可能となります。こういった取り組みは他の動物病院では実施していない取り組みとなり、その他の体調不良の兆候も早期に発見することができます。
今後も研究を重ね、FIPで苦しむ猫やその飼い主様をなくすための新たな取り組みを提供していきます。
■当社獣医師(ペッツファースト動物病院 神戸三宮医院 院長(門真医院/大阪医院 兼任院長) 上杉)コメント
ペッツファースト動物病院 神戸三宮医院 院長 上杉翔 獣医師
「不治の病」と言われてきたFIPですが、新たな治療法の登場によって、罹患したネコちゃんも日常生活を送れるまで回復するケースも見られるようになりました。実際に回復していく様子を見ていると、治療に当たる獣医師として本当にうれしく、やりがいを感じます。
FIPのネコちゃんを回復させるには、早期発見・早期治療がなにより重要です。
私たちペッツファースト動物病院の獣医師は、グループ内で培われた知見を存分に活かして検査・診断・治療に当たります。
気になることがあれば、ぜひ一度ご相談ください。
【プロフィール】
経歴:日本大学卒業後、1.5次診療病院(重症例対応病院)及び夜間救急病院での勤務を経て、ペッツファースト動物病院 神戸三宮医院 院長に就任。ペッツファースト動物病院 門真医院、大阪医院の兼任院長としても勤務。
学会発表:第45回動物臨床医学会年次大会 「FIP感染猫の腸管機能」(2024年)
所属学会:JSFM (ねこ医学会)
FIP 診療実績:50 件以上の診察と寛解
■日本獣医生命科学大学 田中良和教授コメント
日本獣医生命科学大学 教授 田中良和
FIPは当初治療の選択肢もないとされていた病気ですが、私たちはそれを治療可能にするため、長らくFIPの治療薬研究に取り組んでいます。2018年以降、ペッツファーストとの協力によりFIP治療法が確立され、これまでに社内治療も含め、150頭以上のFIP発症猫を助けています。
ペット販売業界で大手であるペッツファーストが自ら率先してFIPという病気に挑むことは獣医療界にとって大変心強く、高く評価されるべき取り組みです。
ただし、現時点では薬剤耐性ウイルスの出現問題や予防法の確立が未だに課題となっており、引き続き研究が必要です。
今後はこれらの課題に取り組むため、ペッツファーストと協力し、ペット業界および獣医療における大きな課題に貢献していく意向です。
【プロフィール】
日本獣医生命科学大学獣医学科 教授・獣医学部長
経歴:日本獣医畜産大学卒業後、大阪大学大学院、クリーブランドクリニック研究員、東京都臨床医学総合研究所研究員を経て、日本 獣医生命科学大学教員。大学赴任後、FIP の診断法、治療法に関する研究を行ってきた。薬剤耐性ウイルスを出さないために、1種類の抗ウイルス薬に頼らず、作用機序の異なる有効な薬のスクリーニングを行っている。
■会社案内
【会社名】ペッツファーストホールディングス株式会社
【所在地】〒153-0063東京都目黒区目黒1-24-12 オリックス目黒ビル9F
【資本金】1億円
【代表者】代表取締役社長CEO 正宗伸麻
【従業員数】1,223名(うち獣医師69名 愛玩動物看護師58名※業務委託含む)2024年11月末時点
【その他】
●公益財団法人日本補助犬協会と連携し13頭の聴導犬と1頭の介助犬を育成しユーザーへ提供
●ペッツファースト動物病院サイト(https://pfirst-ah.jp/)
●ペッツファーストグループ採用サイト(https://recruit.pfirst.jp/index.html)
●ニュースレターアーカイブページ(https://www.pfirst.jp/newsletter.html)
●マンスリーペットレポート(https://www.pfirst.jp/protected_monthlyreport.html)
<本掲載関連記事>
・vol.1 ペットの命を守るための取り組み~売れ残ったペットはどうなるのか
・vol.3 ペッツファースト初の医療センター「ペッツファースト動物病院 代官山高度医療センター」を開院
・vol.4 「ペッツファースト動物病院 福岡大野城医院」開院~なぜ動物病院を拡大するのか~
・vol.5 第1回譲渡会を開催~なぜペットケア&アダプションセンター日光を開業したのか~
・vol.6 私たち動物病院グループの高度医療への取り組み
・vol.7 日本獣医生命科学大学との猫の難病FIPの共同研究の取り組み~不治の病を治る病気へ~
・vol.8 ペットの遺伝子病対策の取り組み~重篤な遺伝子病で苦しむペットを生み出さないために~
・vol.9 2023年マンスリーペットレポ―ト総括~売れ残りを一頭も出さない、病気や死亡事故根絶のための取り組み~
・vol.10ペット販売の生後8週齢(56日齢)規制に対する私たちの考え方~生後60日齢での取引基準への引き上げに関するお知らせ~
・vol.11ペット業界におけるペットオークションやブリーダーなどの日齢偽装問題への対策~「生後60日齢以上への取引基準引き上げ」に関する進捗報告~
・vol12 すべてのペットが幸せな生涯を送るための取り組み~いわゆる衝動買いや飼い主を失うペットをゼロにするために~
■お問い合わせ先
【本掲載内容について】
ペッツファースト株式会社 広報部
電話番号 03-6417-3503/E-mail pr@pfirst.jp
担当者 粕谷・西河・小野
企業プレスリリース詳細へ
PR TIMESトップへ
(2024/12/10 13:05)
- データ提供
本コーナーの内容に関するお問い合わせ、または掲載についてのお問い合わせは株式会社 PR TIMES ()までご連絡ください。製品、サービスなどに関するお問い合わせは、それぞれの発表企業・団体にご連絡ください。