治療・予防

楽しいバーベキューに落とし穴?
夏に多発のシイタケ皮膚炎

 ◇薬が有効、再発はまれ

 発症の仕組みははっきりと分かっていないが、シイタケに含まれるレンチナンという物質が関与しているのではないかとも言われている。レンチナンが含まれている抗がん剤の使用で、シイタケ皮膚炎と同じような皮膚症状が出ることもあるという。

 他にも、自己免疫疾患の一種である皮膚筋炎や成人スチル病でも、似たような皮膚症状が表れる場合があると出光教授は話す。「アルコールと一緒にシイタケを食べることで原因物質の吸収が促進されたり、体調や免疫力などが関わっていたりするのかもしれません」

 抗ヒスタミン薬とステロイド剤による治療で、2~3日ほどで症状は治まる。完全に治るには1~2週間ほどかかるが、大半が一度きりで、二度かかることはまれだと言われている。

 シイタケ皮膚炎は、急激な皮膚症状が出るが命に別条はない。出光教授は「バーベキューや焼き肉などをする場合、シイタケはよく火を通してから食べるようにしてください」と注意を呼び掛けている。(メディカルトリビューン=時事)(記事の内容、医師の所属、肩書などは取材当時のものです)

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