過剰なペット愛に待った
増加するパスツレラ症
◇適度な距離を保って
パスツレラ症が増加傾向にある要因としては、①核家族化によるペット飼育者の増加②ペットが小型化し室内飼いが増えたことによる濃厚接触③建物の気密性の向上―などが挙げられる。荒島助教は「飼育当初から、ペットとの接触後はうがいや手洗いをし、ペットとキスをするといった過剰な接触は避けること。特に寝室にはペットを入れないこと」と強調する。基礎疾患や体調の管理も重要だという。
パスツレラ症は、10歳以下の子どもへの感染もしばしば報告されている。「乳児のいる部屋にはペットを入れない、子どもがペットと遊ぶときは大人が付き添うなど、ペットとは一定の距離を保ち、困ったときは獣医師への相談も必要です」と荒島助教は語っている。(メディカルトリビューン=時事)(記事の内容、医師の所属、肩書などは取材当時のものです)
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(2017/05/21 12:15)