カトリック系国際慈善団体「カリタス」エルサレム支部は3日、先月88歳で死去したフランシスコ・ローマ教皇から「パパモビル」と呼ばれる教皇専用車の1台を寄贈されていたことを明らかにした。遺志に従ってパレスチナ自治区ガザの子供たちのための移動式診療所に改造し、人道回廊が確保され次第、派遣を始めるという。
 教皇は生前、ガザで多くの犠牲者が出ていることに心を痛め、攻撃の手を緩めないイスラエルを「非道徳的だ」などと批判してきた。
 パパモビルは、教皇が広場などを巡回しながら信者らと交流する際に使われる防弾ガラス仕様のオープンカー。AFP通信によると、今回寄贈されたのは三菱自動車製で、フランシスコ教皇が2014年、ヨルダン川西岸のベツレヘムを訪れた際に使用したという。 (C)時事通信社