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コロナ禍の猫ブームを読む ~生きる可能性とヒント、お薦め本2冊~

 コロナ禍で猫を飼う人が増えているといいます。リモート業務中に猫に邪魔されて困るけど、うれしいという投稿をSNSで目にすることもしばしばです。私も猫と同居していて「こんなふうに生きればいいにゃん」(海竜社)というエッセーを出版しています。ただ、猫は当然ながら寿命があり、お別れしなければならない日がやって来ます。それがつらくて猫を飼えない、という声も聞きます。猫ブームの中で、猫の生き方を基点に私たち人の生き方を考えるお薦めの2冊を選んでみました。(文 海原純子)

 ◇「猫が30歳まで生きる日」宮崎徹著 時事通信社

猫の寿命が倍になるという驚きの解明が記されている

 さて、猫は高齢になると必ず腎臓の機能が悪くなり腎臓病で命を落とすことになるのですが、何とつい最近、この猫の腎臓病を克服できる可能性について書かれた本を見つけました。

 著者は獣医師ではなく、人の医師です。ではなぜ、人の医師が猫の腎臓病に、と非常に興味を感じてこの本を読み始めました。宮崎先生は、長崎生まれで、東京大学を卒業し内科の医師をしている時、あまりにも治せない病気があることを痛感して、基礎医学の道に進まれ研究に着手しました。この本には、宮崎先生の研究の過程とともに、どのように猫の腎臓病の克服にたどり着くか、という軌跡がつづられています。

 猫科の動物には、トラ、ヒョウ、ライオンなどすべてが猫型のAIMというたんぱく質を持っていて、それが機能しなくなり腎臓病になる。AIMを機能させることにより、末期の腎臓病を持つ猫でも回復できるようになる。余命1週間といわれた猫が、AIM投与により1年以上生きているという記録がつづられた本を読みながら、長いこれまでの研究を想像しました。

 このAIMを今後、どのように一般の猫と同居する私たち人間が使えるのだろうか、と思っています。猫好きの方、ぜひご一読を。本の印税の一部は猫と人の腎臓病の研究費に充てられるということです。

 「こんなふうに生きればいいにゃん」海原純子著 海竜社

生きるヒントが満載されている

 猫に学ぶ生き方の流儀をワンポイントで書きました。猫の写真満載です。

 ◆猫の特技は嫌なことはすぐ忘れる

 ◆いつも緊張しなくていい、必要な時だけ緊張してあとは寝ましょう

 ◆過去も未来もひとまずおいて、今できることに全力を

 ◆落ち込みそうなときは、しっぽを立てて歩こう!しゃんとすると自信が湧く

 ーなど心療内科医が猫から学んだ数々を紹介しています。           


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