マダニによるウイルス感染症=重症化して死亡したケースも
◇肌の露出を避けて
マダニは主にイノシシやシカが出没する地域、川の近くの木陰、山際の家屋の庭、木の葉の落ちている山などに潜んでいるが、子どもの遊び場にもなっている木や草の多い公園などでも見掛けることが多い。
草むらなどマダニがいる恐れのある場所に立ち入るときは、長袖シャツと長ズボンを着用し、シャツの裾はズボンの中、ズボンの裾は靴下の中に入れる。「靴も足を覆うものを履き、帽子や手袋を着用して首にタオルを巻くなど、マダニが入り込む隙間を作らないようにすることが重要です」と、内田教授は説明する。
マダニは人の肌に取り付くと、口器を皮膚に突き刺して吸血する。かまれた痛みで気付くこともあるが、無理に引き抜こうとすると、口器が皮膚に残ったままマダニがちぎれてしまうことがある。
内田教授は「マダニが大きく膨れ上がっていたら、すでに吸血しています。自ら皮膚から落ちることもありますし、化膿(かのう)の原因にもなるので無理に引き抜こうとせず、医療機関で処置してもらってください」とアドバイスしている。(メディカルトリビューン=時事)(記事の内容、医師の所属、肩書などは取材当時のものです)
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(2017/07/24 23:36)