特定状況で口つぐむ子ども
理解が大切、場面緘黙症
◇褒めて不安を緩和
原因となっている不安は一朝一夕には解消できないという。「原因を見つけようと焦らず、『そのままでいい』と子どもに伝えることがとても大切です。褒めることを通して言葉や行動に少しずつ自信を持てるようにしてやり、不安を和らげてほしい」
もし、場面緘黙が疑われるときは心療内科や精神科を受診し、幼稚園や学校などにも相談する。無理に話さなければならない状況をつくらないなど理解と見守りが得られれば、多くの場合、年齢とともに症状は改善する。
伊丹教授は「場面緘黙の子どもたちは、人見知りやわがままで話さないのではなく、話すことができない状態なのです。周囲がこの病気を理解してあげることが何よりも必要です」と話している。(メディカルトリビューン=時事)(記事の内容、医師の所属、肩書などは取材当時のものです)
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(2018/03/12 12:27)