ヘルスコミュニケーションDr.純子のメディカルサロン

「今楽しい」を続ければ認知症患者は変わる
吉田勝明・横浜相原病院院長

 認知症のご家族を抱える方から相談を受けることがしばしばです。とても大変で生活が成り立たない、家族の介護で自分の仕事が十分にできない、という嘆きが多いのですが、高齢者病棟をおつくりになって25年のご経験を持つ吉田勝明先生は「認知症は接し方で100%変わる」とおっしゃっています。そこで今回は吉田先生に認知症の方との関わり方についてお話を伺いました。


 海原 先生はご著書「認知症は接し方で100%変わる」を最近出版されました。精神科医の先生が高齢者医療に取り組むことになったきっかけなどを教えてください。


 吉田 まず上梓(じょうし)した狙いを紹介させてください。認知症の書籍は数多くありますが、医師が著した「接し方の本」はなかったと思われます。

 医師の書籍というと、その内容は学問的でβアミロイドがうんぬん…という記述になっていて、これって患者・家族にとってはどうでもいいこと、と言うと言い過ぎですが、必ずしも必要ではないことだと思われます。

 それに、どこどこの医師が専門家で良い治療が受けられる、といっても、その医療施設を予約して受診して薬を処方してもらって治療効果を実感できるまでには、おおむね数カ月かかるのではないでしょうか。

 でも接し方という点に着目すれば、その効果は明日から、いや今からでも役に立つことだと思いました。

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