ヘルスコミュニケーションDr.純子のメディカルサロン

金メダリスト・小平選手を支援
相澤病院・相澤孝夫最高経営責任者

 平昌五輪スピードスケート女子500メートルで小平奈緒選手が金メダルを獲得して日本中が沸きました。その小平選手を長野県松本市にある相澤病院の相澤孝夫最高経営責任者が支援されていることを報道で知り、私は非常に驚きました。

 え?もしかしてあの相澤先生?

 相澤先生は私が学んだ東京慈恵会医科大で3年上の先輩。学生時代の3年先輩というとそれほど接点がないのが普通かもしれませんが、医学部は1学年が100人程度と少ないため、お名前は存じ上げていました。

 相澤先生は病院の最高経営責任者を務めるかたわら、日本病院会会長、日本人間ドック学会副理事長として長野と東京を頻繁に往復されています。今回は後輩という立場で超多忙な相澤先生にお願いし、都内にある日本病院会のオフィスでインタビューさせていただきました。


 ◇「やらせてあげたらいい」と思った

 海原 相澤先生が小平選手をサポートされていることに驚きました。

 相澤 サポートというより、僕は小平さんを職員として採用しただけです。彼女が世界トップになりたくて一生懸命練習して、ついにオリンピックで金メダルを取ったということ。だから支援しているという意識はないのだけれど。


 海原 「スケートを頑張る職員」ということでしょうか。

 相澤 うちは医療法人だけれど、広報部に所属する人は広報をやってくれればいい。同様に小平さんはスポーツをしているわけで、僕としては特殊なことをやってもらっている気持ちはないんですよ。でも皆さんから、支援だ、支援だって言われるから、支援しているのかなという気もしてきてる(笑)。


 海原 スポーツ選手は一般企業に所属して活動するものだと思っていました。選手は企業のお金でトレーニングし、競技会への出場やCM出演などを通じて企業イメージの向上に貢献します。病院がスポンサーという例は少ないのではないでしょうか。

 相澤 小平さんは長野県茅野市出身で小さい頃から好きなスケートをやっていた。大学受験の時に1998年長野五輪金メダルの清水宏保選手を支えた結城匡啓コーチがいる信州大を目指し、合格後はスケート部に入部。結城コーチもずっと前から小平さんを知っていて、育ててみたいという思いがあったようです。小平さんとしては、大学を卒業しても信州大の選手たちと一緒に結城コーチの下でトレーニングを続けたいという要望があったのだけれども、それを認めてくれる就職先はなかなか無いよね。


 海原 そうですね。

 相澤 僕はやらせてあげたらいいと思ったんだよね。どれぐらいお金が必要かといえば、信州大スケート部には結城コーチがいて学生の選手たちと一緒に練習するわけでしょう。それならコーチ代は一銭も掛からない。つまり小平さんの給料だけ私が払ってあげればいい。それが企業の宣伝になるかどうかというのは脇に置いといて、給料1人分ならそんなに大したことないじゃない。

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