口が開かない、開けると痛い
顎関節症の陰に重病も
◇治療の目安はにぎりずし
顎関節症を改善させる方法は意外と簡単で、歯を強くかまないよう心掛けたり、痛い部位を温めたり、マッサージして血流を良くしたりする。もちろん、ストレスによって歯を強くかむ人はストレスを抱えないようにすることが先決だ。
ただし、強い痛みが解消されない場合や、口を大きく開けられない場合などは治療が必要だ。小川教授は治療の目安について、「口幅が上下3.5センチ未満。にぎりずしが食べられるかどうかぐらいです」と指摘する。
治療はまず、鎮痛剤で痛みを和らげ、筋弛緩(しかん)剤で筋肉への負担を減らし、麻酔をかけて開口訓練を行う。また、「スプリント」と呼ばれるマウスピースを歯にかぶせて正しいかみ合わせを調整することもある。
顎関節症と思われる症状の中にはリウマチや線維筋痛症、がんなどが隠れているケースもあるという。気になる人は専門歯科医に相談してほしいと小川教授はアドバイスしている。(メディカルトリビューン=時事)(記事の内容、医師の所属、肩書などは取材当時のものです)
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(2018/07/15 17:00)