治療・予防

解熱鎮痛薬でぜんそく発作
非ステロイド性抗炎症薬に過敏反応

 ▽お薬手帳を持参

 診断は問診と、アスピリンを実際に服用してみる負荷試験で行う。この負荷試験ができる医療機関は限られている。重い症状を引き起こす恐れがあり、専門の医師が立ち会う必要があるからだ。症状だけでの診断は難しいが、尿中のシステイニルロイコトリエン量を調べる方法も研究中だ。

 NSAIDsは内服薬だけでなく、湿布薬や座薬、一部の目薬、血栓や脳梗塞を予防する薬にも含まれ、市販の総合感冒薬に入っていることもある。特定の物質だけを避ければよいアレルギーとは異なり、ほとんどすべての解熱鎮痛薬を避ける必要が出てくる。

 関谷医長は「NSAIDs不耐症を疑ったら、病院を受診する際には必ず申告し、薬の使用も主治医の指示に従ってください。お薬手帳を過去のものも一緒に持っていくと診断に役立ちます」とアドバイスしている。(メディカルトリビューン=時事)(記事の内容、医師の所属、肩書などは取材当時のものです)

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