治療・予防

解熱鎮痛薬でぜんそく発作
非ステロイド性抗炎症薬に過敏反応

 解熱や鎮痛の効果がある「非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)」にはアスピリンやロキソプロフェンなどさまざまな薬があり、広く処方、市販されている。これらの解熱鎮痛薬に過敏に反応し、ぜんそくやじんましんなどが起こってしまうのが「NSAIDs不耐症」だ。国立病院機構相模原病院(相模原市)アレルギー科の関谷潔史医長は「NSAIDsは内服薬以外にも含まれていることがあるので要注意です」と呼び掛ける。

 ▽嗅覚に問題がある人は要注意

自己判断は禁物、主治医に相談を
 NSAIDsは炎症が起こっている場所で作用し、熱を上げたり、痛みを強くしたりする「プロスタグランジン」の生成を抑制する。しかし、プロスタグランジンが減少して、ぜんそく症状などを引き起こす「システイニルロイコトリエン」という物質を過剰に作ってしまう体質の人がいる。このNSAIDs不耐症の人は20~40代が多く、大人になってからぜんそくになった人の5~10%に見られる。

 「多くは気道型で、鼻水や鼻詰まりの後に重いぜんそく症状が起こり、下痢や嘔吐(おうと)を伴う場合もあります。一方の皮膚型は、じんましんや血管浮腫が半日から数日続きます」と関谷医長。気道型では、薬の使用後30分~1時間で症状が表れ、遺伝的な要因は考えにくいという。

 同医長によると、気道型の約9割の人にアレルギー物質が起こす好酸球性の副鼻腔(びくう)炎や鼻のポリープが見られるという。「日頃からにおいが分かりにくいといった症状がある場合は好酸球性副鼻腔炎にかかっている可能性が高く、NSAIDs不耐症に注意が必要です」とする。

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