治療・予防 2019/12/10 07:00
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患者自身が、医師から示された選択肢の中から自分の治療法を選ぶケースが増えているが、X線やコンピューター断層撮影装置(CT)、磁気共鳴画像装置(MRI)などによる画像検査については患者の希望が聞かれることはまだ少ない。順天堂大学医学部付属順天堂医院(東京都文京区)放射線科の隈丸加奈子准教授に、画像検査を選択するポイントなどについて聞いた。
画像検査は医師と十分相談した上で
▽検査で副作用も
画像検査は病気の早期発見や確定診断に役立つ一方、造影剤を使う検査ではアレルギー反応を起こしてショック状態に陥るアナフィラキシーショックなどの副作用、カテーテル検査では出血などの可能性もある。
特にCT検査は、多い場合は1回当たり20ミリシーベルト程度の放射線を浴びることがあり、がん発症の可能性も指摘されている。隈丸准教授は「最終的な結論は出ていませんが、可能性が否定されない限り、検査は必要なものだけにとどめるべきでしょう」と指摘する。
画像検査では、病気がないのにあるように見える「偽陽性」もある。患者としては、病気の可能性がある限り、検査は受けた方が良いと思いがちだが、隈丸准教授は「重要なのは、検査で得られるメリットとデメリットのバランスを考えることです」と強調する。
▽医師と患者で対話を
欧米では、こうした医療行為のメリットとデメリットに関する正しい情報を発信し、患者と医療者が共に考え、対話をしながら意思決定することを目指す「Choosing Wisely(賢明な選択)」キャンペーンが展開されている。
日本でも「Choosing Wisely Japan」が2016年10月に発足。シンポジウムなどの啓発活動も行われ、「医療者側でも意識は高まっています」と隈丸准教授。
もし、実際に医師に検査を勧められたら、患者は「この検査を受けないとどうなるか」「この検査に変わり得るものは何があるのか」と確認してみてもよいだろう。隈丸准教授は「最近では医療の情報が多く、どれを信じたらよいのか分からないと話す患者さんもいます。医師が患者さんに情報を伝えるだけでなく、互いにフィードバックし合いながら検査を選択していくことが重要です」と話している。(メディカルトリビューン=時事)記事の内容、医師の所属、肩書などは取材当時のものです)
(2018/12/13 06:00)
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