杉崎正志 歯科医師 (すぎさきまさし)

東京慈恵会医科大学附属病院

東京都港区西新橋3-19-18

  • 客員教授

歯科 歯科口腔外科

専門

顎関節症、その他顎関節疾患、顔面疼痛

杉崎正志

杉崎正志歯科医師は顎関節症の診療ガイドラインの作成にも携わり、顎関節症治療に豊富な経験をもつ。顎関節症の診療はまず病態を把握し、患者にわかりやすく説明、その後、生活指導、食事指導、投薬、就寝時に口の中に装置を入れる方法、顎への負担を少なくする方法、咀嚼筋のマッサージあるいは理学療法、日常での顎への負担を少なくする方法、歯ぎしりの癖を治すなど、治癒と言う概念ではなく、自分で病気を管理すること。手術を必要とする症例は極めて少なく、病気の80%は患者の自然治癒力で治せるのだという。

診療内容

顎関節症は口を開けると痛い、ものを噛むと痛い、大きく口が開かない、口が真っ直ぐ開かない、口を開け閉めすると耳の傍で音がするなどの症状を特徴とする疾患。厚労省の調査では約5%の方が罹患しており、特に東京都内の企業に勤務する方では約20%がこのような問題を有している。
顎関節症の治療は、生活指導、食事指導、投薬、スプリント療法などの保存療法を主体に行い、さらに関節腔内洗浄、顎関節鏡視下手術、顎関節外科の処置をする場合もある。スプリント療法は、スプリントといって就寝時に口の中に装置を入れ、顎への負担を少なくする方法、その他、咀嚼筋のマッサージあるいは理学療法、日常での顎への負担を少なくする方法、薬物療法、手術療法などがある。ただ、手術を必要とする症例は極めて少ない。また、多くの大学病院施設で取り入れられてきている治療法に「歯の接触癖是正治療」がある。
「健常人は1日の中で、上下の歯が接触するのは約20分程度です。ところが、顎関節症の患者さんは上下の歯をしょっちゅうかみ合わせている方が多いのです。特にパソコン業務や手仕事(料理や家事)で多くみられます。この悪習癖を止めることでも痛みは軽減します」(杉崎医師)
ちなみにこの病気では治癒と言う概念ではなく、自分で病気を管理できるようになった(自己管理へ移行)という説明で終わることが他の疾患とは異なる特徴だ。
「医療は患者と医者の共同作業です。医者の力で治る病気は10%程度です。病気の80%は患者さんの自然治癒力で治ります。残りの10%は医者にかかると悪くなります。この80%の病気に対して患者さんの協力の下、1日も早く苦悩からの解放を目的に医療提供をしています」
その診療ポリシーは、医療費など患者の負担を低く抑え、患者が参加可能な治療法を提供すること。患者に対しては「病院にかかるのに上手な患者さんになってください。飲んでいる薬があったら、お薬手帳を忘れずに、関係ないと思わずに既往歴は全てお話し下さい。受診の際にはメモ帳を持参下さい。自分の言葉で様々な注意を記録してください。顎関節症だと思いましたら、いつから、どこが、どうすると症状が悪化するか、1日の中で最も症状がひどいのは朝、日中、夜のいつなのか、記録してきてください」とアドバイスする。

医師プロフィール

1973年 東京歯科大学卒業、東京歯科大学口腔外科学教室第2講座助手
1979年 東京歯科大学より歯学博士の学位授領、講師
1981年 東京慈恵会医科大学歯科学教室講師
1990年  同上 助教授
2002年 東京慈恵会医科大学歯科学教室教授
2014年4月 東京慈恵会医科大学 定年退職
現在、慈恵医大の客員教授と鶴見大学の客員教授

1990年~2013年 東京歯科大学口腔外科第2講座非常勤講師
1998年~2001年 九州大学歯学部非常勤講師
2005年~2013年 鶴見大学歯学部非常勤講師
2009年~2014年 日本大学歯学部兼任講師