矢谷博文 歯科医師 (やたにひろふみ)

大阪大学歯学部附属病院

大阪府吹田市山田丘1-8

  • 補綴歯科
  • 教授

歯科口腔外科 歯科

専門

顎関節症、顎顔面部慢性疼痛

矢谷博文

矢谷博文歯科医師は、顎関節症の研究者として長期にわたって取り組み、この分野において指導的立場にある。時代と共に変化してきた顎関節症の治療に精通し、常に患者の側に立った治療を心がけている。顎関節症は基本的には自然消退する疾患であるため、過剰治療にならないように留意しなくてはいけないと訴え、保存療法を第一とする治療を実践している。保存療法の中心となるのはスプリント療法と開口訓練などの運動療法に加えて生活習慣の改善、ストレスの軽減、睡眠習慣の改善、薬物療法などを実践する。

診療内容

「他の病気もそうですが、治療法というのは医学の進歩によって変化するものです。顎関節症も20年前と今日ではだいぶ変わってきました」そう語るのは、長い間顎関節症の研究をしてきたことで知られる矢谷歯科医師。顎関節症というのはひとつの症状だけでとらえるのではなく、身体的要因と心理的要因の両面から探っていく2軸診断をする必要があるのだという。そのため、問診や質問表を通して個々の患者の情報を得ることが大切なのだとか。
「まず正しく症型診断をして、それぞれの症型に応じて治療法を選択します。また、顎関節症は基本的には自然消退していく疾患ですので、そのことを頭に入れて治療を選択します。つまり、保存療法を第一選択とするということで、過剰治療にならないよう可能な限り非侵襲的、可逆的療法を選択するのがポイントです」
では、可逆的療法にはどんなものがあるのか。
「保存療法の中心となるのは運動療法、理学療法およびスプリント療法です。それらに加えて生活習慣の改善、ストレスの軽減、睡眠習慣の改善、薬物療法、開口訓練などがあります。どれが効果的なのかは、それぞれです。ですから、医師はそこを見極めなければなりません」(矢谷歯科医師)
治療のゴールはどのあたりを目指すのか「疼痛がなくなっていること、日常生活に支障がなく40mm以上無理なく開口できること、どんなものでも咀嚼できること、口腔内の習癖がコントロールされていることを目安とします」あくまでも、保存療法を第一選択とする矢谷歯科医師の考えは、取りも直さずどれだけ長いスパンで患者の生活を考えているのかというところにつながる。この先いかに困らず、通常の生活を送って行くことができるのか、そこを見据えた治療なのである。

医師プロフィール

1980年3月 大阪大学 卒業
1984年4月 広島大学歯学部附属病院助手
1985年4月 岡山大学歯学部附属病院第1補綴科講師
1987年4月 岡山大学歯学部助歯科補綴学第一講座助教授
1995年11月 米国ケンタッキー大学歯学部 Orofacial Pain Center(Director:Prof.JP Okeson)留学
2000年4月 岡山大学歯学部歯科補綴学第一講座教授
2001年4月 岡山大学大学院医歯学総合研究科教授
2003年4月 大阪大学大学院歯学研究科教授
2006年4月 大阪大学歯学部附属病院副病院長
2008年10月 日本学術会議連携会員
2009年4月 大阪大学大学院歯学研究科副研究科長