冨永和宏 歯科医師 (とみながかずひろ)

九州歯科大学附属病院

福岡県北九州市小倉北区真鶴2-6-1

  • 口腔外科
  • 教授

歯科口腔外科 歯科

専門

口腔外科(口腔がん、顎関節症、顎変形症)

冨永和宏

冨永和宏歯科医師は、九州歯科大学口腔顎顔面外科学講座教授としては、超音波を用いた口腔がんに対する薬剤、遺伝子導入療法の開発、超音波を用いた慢性顎関節炎に対する遺伝子導入療法の開発、超音波を用いたがんの切除安全域決定法の開発、顎骨延長法に関する基礎的研究、超音波を用いた新規の口腔清掃装置の開発などが研究テーマ。産学官連携にも積極的なスタンスで研究を進めている。これまでに「下顎枝垂直骨切り用位置決めゲージ」「骨の位置決め具」「障害者用自動口腔洗浄装置」で特許を取得している。

診療内容

顎変形症では「著しい受け口(下顎前突)」「出っ歯(上顎前突)」「下顎の横へのずれ(交叉咬合、顔面非対称)」「上下の前歯の間が離れた状態(開咬)」などが主な症状であり、日本人で最も多く見られるのは「下顎前突症」。これは顎の発育異常や、外傷・手術後の変形などが原因と考えられている。
顎の形や歯の噛み合わせを正常にするためには「歯列矯正」や「外科矯正」などを行う。
歯列矯正とは歯列矯正装置を使って歯を動かし、受け口などの悪い歯並びを治すもの。治療期間は、個人によってまちまちではあるが、平均で2~3年である。
顎の骨が発育期にある子どものうちは歯の矯正のみで対処できることもあるが、成人してからは時間的・社会的な制約だけでなく、医学的な理由からもなかなかそれだけで治療することは難しくなってくる。そのような場合、歯列矯正に外科矯正を組み合わせることで、治療が可能になるケースが多い。
外科矯正とは顎変形症に対する手術のことで、上顎骨や下顎骨といった骨全体を手術で前後・上下・左右に移動する方法や、歯を含む骨の一部だけを切って動かし、噛み合わせと容貌を正しく整える方法などがある。なお、多くの場合は顎の骨の移動だけではかみ合わせが正常にならないため、術前・術後に歯列の矯正を行う。
手術は全身麻酔下で口の中から行い、移動させた骨は体に為害作用のない材料でできたネジやプレートで固定する(術式によっては、プレートを使用しない場合もある)。顎骨の安静が図られるよう、上下のかみ合わせを固定した状態(顎間固定)で手術は終了。手術方法によっては、1週間以上固定する場合もある。
「外科矯正手術の計画にあたって最も重要なことは、歯列矯正と外科矯正の組み合わせなど患者さんにあった適切な方法を探すことです。私たちは顎顔面のもつ重要な機能の調和を目指し、患者さんとともに治療法を模索し、最良の結果が得られるように尽くしています」(冨永歯科医師)

医師プロフィール

1982年 九州歯科大学 卒業
1986年 九州歯科大学大学院修了
2007年4月 九州歯科大学口腔顎顔面外科学講座病態制御学分野教授