依田哲也 歯科医師 (よだてつや)

埼玉医科大学病院

埼玉県入間郡毛呂山町毛呂本郷38

  • 歯科・口腔外科
  • 診療科長、教授

歯科 歯科口腔外科

専門

顎関節症、口腔インプラント

依田哲也

依田哲也歯科医師は、口腔外科全般、顎関節症や口腔インプラントを専門とし、外来では紹介新患、予約患者の診察を担当。特に大きく口が開かない開口障害の専門家である。顎関節症は的確な症型のもと、薬物療法や運動療法を中心に90%以上の高い改善率を誇る。著書「チャートでわかる顎関節症の診断と治療」はベストセラーとなり、2012年4月、14年ぶりにリニューアルされた。同科は、歯科・口腔外科として、埼玉県内でも有数の外来、入院設備、診療内容を有し、一般の歯科医院で治療が難しいといわれた患者の治療も実施。また、顎骨欠損に対する保険診療インプラントにも対応している。

診療内容

同科では、咬み合わせが悪い、下顎が出ているなどの顎変形症に関して、主に手術による治療を実施している。歯のない患者には、インプラント(人工歯根の埋め込みから、歯を入れるまで)を施行。院内に技工士がおり、患者、歯科医師、技工士の間で意見を交換しながら治療を行う。それにより、咬む機能の改善とともに、見た目にもきれいな歯が出来上がる。腫瘍や外傷で顎骨が少ない場合のインプラントは、全て保険診療で対応。
関節に音がする、痛い、口が開かないなどの症状がある顎関節症については、なるべく手術をしないで治療するようにしているが、関節洗浄を行うこともある。
日本顎関節学会により、顎関節症は5つに分類されている。顎関節症1型 (咀嚼筋障害)の治療は、薬物療法やスタビリゼーションスプリント、大開口訓練が主な治療となる。しかし他の症型に比べて心理的要因などが複雑に関与していることもあり、必要に応じて簡易精神療法などをすることもある。
2型(関節包・靭帯障害)は、関節包とその外側の靭帯に外傷性の炎症がおこり、関節部に疼痛がみられるもの。疼痛による開口障害もある。治療は薬物による消炎と鎮痛が主体となる。
3 型(復位性円板前方転位)は、関節円板が開閉口時に前にずれたり戻ったりすることによるクリックが主症状で、治療の基本は関節円板を正しい位置に維持する円板整位運動療法となる。また、前方整位スプリントも効果的で、必要に応じて咬合再建をすることもある。また、関節円板が転位したままになると、下顎頭の前方運動が障害され開口が制限される[非復位性円板前方転位(クローズド・ロック)]。初期のケースでは徒手的に関節円板を戻す治療を行うが、転位が長期に及ぶと関節円板は変形し、線維性癒着や骨変形を起こす。この際には下顎頭可動化訓練や関節腔洗浄療法で対処する。
4 型(変形性顎関節症)は、下顎頭に画像診断で変形が認められるタイプで、80~90%は進行した非復位性円板前方転位を併発している。そのため治療法は上記のように下顎頭可動化訓練や関節腔洗浄療法になる。なお、5 型は上記のいずれにも分類できないものとなる。

医師プロフィール

1985年3月 東京医科歯科大学歯学部 卒業
1985年4月 東京医科歯科大学口腔外科学第2講座入局
1987年4月 東京医科歯科大学大学院口腔外科学専攻入学
1991年3月 東京医科歯科大学大学院修了、歯学博士
1991年4月 東京医科歯科大学第2口腔外科医員
1992年1月 東京医科歯科大学口腔外科学第2講座助手
1994年11月 ボン大学顎顔面口腔外科在外研究員
2000年4月 (大学改組に伴い)東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科 口腔機能構築学系口腔機能再 建学講座助手
2001年10月 東京大学医学部顎口腔外科・歯科矯正歯科講師
2003年7月 埼玉医科大学口腔外科学教授