片平弦一郎 医師 (かたひらげんいちろう)

札幌清田整形外科病院

北海道札幌市清田区清田一条4-1-50

  • 整形外科
  • 病院長

整形外科 外科

専門

骨粗鬆症、膝関節外科

片平弦一郎

骨粗鬆症の予防から治療まで一貫したチーム医療で臨む専門外来を率いる。骨粗鬆症の早期発見・早期予防のため、最新の骨密度測定器を使用して診断を行い、骨折予防には個々に応じた薬物療法及び専門スタッフによる生活指導を行っている。不幸にして骨折した場合も手術療法・リハビリなどで早期社会復帰を目指す。患者向けに独自の「こつこつ手帳」を配布したり、カルシウム給食などの栄養指導、運動指導を含めた啓蒙活動にも力をいれている。また膝関節とくに変形性膝関節症の専門医でもある。

診療内容

骨粗鬆症の患者は高齢化とともに増加し、現在約1,280万人とも言われている。「この病気は沈黙の病とも言われ、初期には自覚症状がありません。骨折して初めて病気が判明することもあるのです。その為、早めに自分の骨の強さを知ることが大切です」と片平医師は話す。「骨粗鬆症は骨の強度が低下する疾患です。骨の強度は骨密度と骨の質により規定されています。最近は糖尿病など骨密度が正常でも骨の質が低下して骨折し易くなる病気が注目されています」
骨粗鬆症で骨折しやすいのは椎体(背骨の円柱状の部分)や大腿骨近位部(脚の付け根)など。「骨折すると日常生活が不便になり、生活の質が低下し、寝たきりの要因にもなり、結果、死亡率を高めることにもつながります」と片平医師は言う。
骨折を防ぐためにも、日頃からの予防が重要になるが、片平医師は「骨折に至る前の骨密度が減っている段階から対処することが重要です。’11年に改訂された『骨粗鬆症の予防とガイドライン』(同制作委員会編)では、薬物治療を始める基準のひとつとして、世界保健機構(WHO)が開発した骨折リスクの評価方法であるFRAXが取り入れられました。FRAXは、年齢・骨折歴・飲酒・禁煙などの危険因子を入力すると、10年以内の主な骨粗鬆症による骨折の発生率を算出することができます。新基準では骨粗鬆症による骨折がなく、骨密度が骨粗鬆症まで至っていない予備軍の状態でも、FRAXが15%以上か家族に大腿骨近位部骨折歴がある場合は薬物治療開始基準にあたります」と説明する。薬物治療には、骨がとけるのを防ぐビスフォスフォネート製剤やサーム製剤、抗ランクル抗体製剤、骨形成を促進するテリパラチドなど新薬が続々登場しており、病態に応じた薬剤の選択が可能となっている。また骨を丈夫にする食事や運動の実施といった予防も大切だ。「栄養としてはカルシウムと、カルシウムの吸収を助けるビタミンD及びビタミンKの摂取が大事です。当院では月1回、入院患者に骨に必要な栄養を食べながら学ぶことができる“カルシウム給食”を提供しています」。運動は体力や体の状態に合わせ無理のないものが続けやすく、手軽なのはウォーキングで、家事で体を動かすのもよい。「骨は体の大黒柱です。骨の健康は身体の健康につながります。将来寝たきりにならないよう、骨の健康を守りましょう」と片平医師はアドバイスする。

医師プロフィール

1985年3月 札幌医科大学大学院 卒業、以後、札幌医科大学関連病院を経て
1988年11月 札幌清田整形外科病院 副院長
2011年1月 札幌清田整形外科病院 院長