白木正孝 医師 (しらきまさたか)

成人病診療研究所 白木医院

長野県安曇野市三郷明盛1610-1

  • 内科
  • 所長

内科 老年科

専門

内科学、老年病学、カルシウム代謝、骨粗鬆症

白木正孝

骨粗鬆症の医師主導型研究を行うA-TOP研究会事務局員として、組織の構成、研究計画の立案、アウトカムの評価方法の確立に関わる。また、臨床疫学研究のため、患者集団を登録した大規模コホートを1993年から構築・運営し、骨粗鬆症診療のための基礎データを提供し続ける。こうした功績により、2011年度:遠山椿吉記念第2回健康予防医療賞を受賞。ほか、骨疾患罹患リスクの予測方法を提案している。「内科医は医療コンシェルジュ」という考えに基づき、自らが窓口となり専門医へ橋渡しする役割も。

診療内容

骨粗鬆症とは病因や合併する疾患の複雑さゆえ、一律した治療が行えるものではない。管理医療の観点からは、状態をある一定のレベルにとどめることが治療の基本。高血圧の場合に薬で血圧を維持・コントロールするのと同様、骨粗鬆症の治療薬を投与することで骨量を維持し、骨折の発生を抑制することが目的となる。なお、無治療の場合、骨量は4年間で約5%低下するが、適切に治療をすれば骨量を減らさずにある程度骨折を予防することができる。
治療を開始する目安としては、骨密度の測定結果のほか、背骨の曲がり、大腿骨近位部骨折などが挙げられる。最近では、HAS測定や脊柱XP自動読影システムなど、新しい画像診断方法も台頭している。ちなみに、WHOが提唱するFRAXの数値については、75歳以下に適応するのが望ましいが、病院通院中の患者集団では評価が低く見積もられ、見逃されることが懸念される。
薬物治療のファーストラインは、ビスフォスフォネート系とSERM(SERMは閉経後の女性のみ有効)。治療効率を上げるにはカルシウム摂取やビタミンDが重要であり、カルシウム摂取量が多く、ビタミンDが充足していればより強い骨折予防効果に繋がる。なお近年では、骨粗鬆症は骨密度だけでなく骨質も大きく関わっているということがわかってきた。骨質は生活習慣病や加齢により低下するものであり、劣化したコラーゲンが骨質を表わすモニターになり得ると考えられる。ビスフォスフォネートは短期的に骨密度を上げるのには効果があるが、5年以上の長期間の服用によって骨質を劣化させる可能性があるので、注意が必要。

医師プロフィール

1976年 東京慈恵会医科大学 卒業
1977年 東京都老人医療センター勤務
1983年 米国国立老化研究所留学
1986年 東京都老人医療センター研究検査科長
1988年 東京大学老年病学教室非常勤講師
1990念 東京慈恵会医科大学第二内科非常勤講師
1992年 成人病診療研究白木医院 開院