萩野浩 医師 (はぎのひろし)

鳥取大学医学部附属病院

鳥取県米子市西町36-1

  • 整形外科・リハビリテーション部
  • 部長

整形外科 リウマチ科 リハビリテーション科

専門

骨粗鬆症、関節リウマチ、リハビリテーション

萩野浩

萩野浩医師は、整形外科で骨粗鬆症や関節リウマチなどの治療を行うとともに、リハビリテーション部の部長も務め、運動機能障害などのリハビリテーション医療の充実を図っている。研究分野では、日本骨粗鬆症学会学術振興賞、日本骨粗鬆症学会賞などを受賞。萩野医師は骨粗鬆症に関して「骨粗鬆症予防は高齢化の進む日本社会における大きなテーマであり、50歳を超えたら骨密度や骨粗鬆症の検診を受け、骨密度の低下をできるだけ抑える食事や運動を心がけることが大切です」と予防の大切さを訴える。

診療内容

萩野医師は骨粗鬆症について「骨の組織は常に作り変えられています。骨を壊される量と作られる量のバランスが良ければ骨は健康な状態に保たれますが、壊される量が作られる量より多いと、骨粗鬆症が起こり、転倒や骨折をしやすくなります」と解説する。
骨粗鬆症による骨折で最も多いのは背骨の圧迫骨折であり、また転倒して腰を強く打ったりすると、大腿骨近位部を骨折する危険性もあるという。

同科では、このように骨折しやすくなり、高齢者の寝たきりの原因になる骨粗鬆症に対して、全身・腰椎・大腿骨が測定できる骨密度測定装置を使用し、骨粗鬆症の薬物療法の治療効果判定に関する臨床的研究を実施。これまで骨粗鬆症に対しては、ビタミンD製剤や、ビスフォスフォネート製剤・SERM製剤など骨吸収抑制薬による治療が中心だったが、骨を作る細胞を活性化する新しい薬剤(副甲状腺ホルモン製剤:テリパラチド、1日1回皮下投与)が2010年に認可され、使用できるようになった。現在は、この治療により骨の再生が可能になり、骨粗鬆症による骨折で困っている患者の治療の選択が大幅に広がっている。また、萩野医師は骨粗鬆症予防として「転倒・骨折を防ぐには、食事の改善と運動などで転倒しにくい体をつくる必要があります」とアドバイス。1)いろいろな栄養素をバランスよくとること(特に「ビタミンD」は大切)、2)普段から意識して継続的に身体を動かしたり、運動したりすること(バランス訓練など)、3)手すりをつける・照明をつける・段差をなくすなど転倒しにくい住環境を作ることなどを推奨している。また関節リウマチに対する治療は、メソトレキサートを軸とし,生物学的製剤を併用し,病気の寛解そして治癒を目標とする時代となっている。最新の生物学的製剤を患者の状況にあわせて使用し、最適な治療を提供。壊れてしまった関節に対しては、人工関節や手の外科専門医による機能の再建を実施している。

医師プロフィール

1982年3月 鳥取大学医学部 卒業
1988年3月 鳥取大学大学院医学研究科博士課程修了
1991年3月 米国クレイトン大学骨粗鬆症センター留学
1992年5月 鳥取大学医学部整形外科講師
2002年4月 鳥取大学医学部附属病院リハビリテーション部助教授
2008年4月 鳥取大学医学部保健学科教授