渡邊克益 医師 (わたなべかつえき)

春山記念病院

東京都新宿区百人町1-24-5

  • 形成外科

形成外科 外科

専門

四肢・顔面の外傷、眼瞼下垂など一般形成外科手術

渡邊克益

渡邊克益医師は東京医科大学医学部を卒業後、東京医科大学病院に勤務。途中、米国南アラバマ大学にて外科学と生理学を学ぶ。皮膚皮下組織の外科治療や顔面・手の外傷や再建手術、マイクロサージャリー手術などを得意とする。熱傷治療は浅い熱傷であれば、各種の創傷被覆材を使用した保存的治療、深い熱傷では皮膚移植を行う。重傷熱傷の場合には、近年実用化された培養した自分の表皮やスキンバンクからの皮膚を使用して治療する。重症熱傷患者の治療には、高度な診療が望める熱傷専用ユニットも完備されている。

長年勤務した東京医科大学病院を定年退職後、2014年5月より春山外科病院形成外科に勤務。同院は外傷疾患中心の小規模病院(救急搬送患者数では日本トップクラス)で、渡邊医師の診療内容は、広範囲熱傷治療を除き、四肢・顔面の外傷を中心に、眼瞼下垂など一般形成外科手術を継続して行っている。

診療内容

形成外科というのは一般的になじみがないように思われるが、実はかなり守備範囲の広い科なのである。
「おもに体の表面、目に見える部分の外傷や損傷、瘢痕(はんこん)、さらに年とともに増えるほくろやしわなどをきれいに整え、日常生活や社会復帰を助けていく診療科です。まさに頭から足先まで全部が治療対象になる科だと言えますね」そういうのは、40年近く形成外科の医師として活躍してきた渡邊医師。たとえば、頭や顎を扱う頭蓋顔面外科をはじめ、眼瞼・耳介・外鼻の形成外科、口唇裂・顎裂・口蓋裂、手の外科、陥入爪・巻き爪、熱傷、皮膚の形成外科まで、全部診る。
「また、通常の疾患治療のあと、形成外科が手術を引き継ぐこともよくあります。眼科や口腔外科などで腫瘍を摘出したあとで、形成外科が交代して傷跡を整えるなど、他科と連携したチーム医療も進んでいます」
それぞれの科が得意とする分野を受け持ち、患者にとって最善の医療を提供しているのだ。中には難しい手術も多く、たとえば事故による指の切断や子どもの先天奇形などの治療も数多く手がけている。細かな神経や血管の手術はマイクロサージャリー(顕微鏡下での手術)でおこなっている。次に話をうかがったのは、子どもと高齢者に患者が多いという熱傷治療について。
「熱傷治療は軟膏などによる保存的治療と手術がありますが、いかに体への負担を少なく治療できるかを考えています。浅い熱傷であれば、各種の創傷被覆材を使用して保存的に治療します。深い熱傷では皮膚移植をおこないます。また広範囲熱傷(重傷熱傷)の場合には、近年実用化された培養した自分の表皮やスキンバンクからの皮膚を使用して治療します」(渡邊医師)
ちなみに重症熱傷患者の治療には、高度な診療が望める熱傷専用ユニットも完備されており、東京都の指定治療施設になっている。
「診療でもっとも大切にしているのは、患者さんが望む完成度を目指すことです。たとえば目の手術の場合、顔全体を見ながらバランスを整える必要があるほか、いかに傷を目立たなくするかという部分にもとても苦慮します。機能を回復することはもちろん最優先されるのですが、それだけではなく患者さんの気持ちを汲みとり、心身ともに満足度の高い治療をおこないたいと、いつも考えています。そのため、局所麻酔により患者さんの意思を確認しながら手術をするケースもあります」(渡邊医師)
患者の理解を得ながら治療するのが同科のスタイルなのだそうだ。これによりリハビリへの取り組み方やモチベーションも違ってくるのだという。
「形成外科がなければ患者さんの生活の質が落ち、生きる希望を失うこともあり得るため、非常に重要な分野だと思っています。機能と外見の双方向から治療して、患者さんのよりよい日常生活を支えていきたいと思っています」(渡邊医師)
明日への希望をつなげてくれる渡邊医師の言葉に勇気づけられ、絶望の淵から立ち上がった患者も多い。

医師プロフィール

1973年3月 東京医科大学医学部 卒業
1973年 東京医科大学医学形成外科
1987年 南アラバマ大学留学
1993年 東京医科大学形成外科学講座 主任教授
2011年 東京医科大学副学長補(新大学病院担当)、西新宿キャンパス整備室室長
2014年5月 春山外科病院 形成外科
2015年 春山記念病院に病院名変更