中西秀樹 医師 (なかにしひでき)

田岡病院

徳島県徳島市万代町4-2-2

  • 形成外科・創傷治癒センター
  • センター長

形成外科 美容外科 外科

専門

マイクロサージャリーによる組織移植、熱傷、皮膚悪性腫瘍外科、頭蓋顎顔面外科

中西秀樹

マイクロサージャリー(生体顕微鏡下で行う微細な部分の手術)による組織移植に精通する形成外科医。徳島大学病院勤務時代には、重度の熱傷患者、あるいは皮膚性悪性腫瘍患者など、組織移植を必要とする疾患手術に手腕を発揮。また顔面の複雑骨折や、頭蓋・顔面の発育障害に対しても、立体モデルを作成して手術後の状態を予測し、歯科や脳外科と連携しながら高度な医療を実施している。形成外科・美容外科一般を広くカバーし、小耳症、乳房再建・唇裂口蓋裂の専門外来も行っていた。

診療内容

形成外科は身体各部位の機能ばかりでなく、形態の改善を扱う新しい領域の医学である。皮膚がんや乳がん口腔がんによる組織欠損、熱傷や顔面外傷後の瘢痕、頭蓋・顎顔面の形態異常、唇裂・口蓋裂・小耳症・多指症などの先天異常、血管腫、あざ・しみ・床ずれ・糖尿病の瘢痕など対象となる範囲は広い。
中西医師は、形成外科・美容外科一般を広くカバーし、先端医療に取り組んでいるが、とくに組織移植において実績を持つ。「皮膚を植える植皮術から、細い血管や神経を縫い合わせ皮膚を始め脂肪や筋肉をも移植する遊離皮弁移植まで、さまざまな再建医療をおこなっています。脳外科や耳鼻科、口腔外科とも協力体制が組めるのも当科の強みで、連携して瘢痕を取り除き、再建に努めています」と中西医師は話す。
組織移植を行うのは、重度熱傷、悪性腫瘍などの疾患である。「二度(深)、三度以上の重症熱傷では、治療した部分がケロイドとなり、拘縮(ひきつれ)や醜状を残します。そのような機能的、美容的障害に対しても総合的な治療を行っています」悪性皮膚腫瘍には基底細胞腫、有棘細胞腫、悪性黒色腫などがあるが、どの場合も手術による切除が原則である。「切除範囲に応じて、植皮、皮弁、血管柄付遊離皮弁などの再建法を選択し、術後の変形を最小限にするよう配慮しています」また頭蓋・顎顔面外科では、交通事故による顔面の複雑な骨折や、赤ちゃんの頭蓋骨の成長がとまり変形する先天性頭蓋骨早期癒合症などの顔面の発育障害を扱う。「顔面骨折の治療は、生命に直接影響を及ぼす恐れのある他の損傷の有無を確かめ、その治療が終わった後に検討します。ただし、受傷から時間が経って、骨の位置がずれたままくっついてくると、整復が困難になるため、受傷後2~3週間以内に手術することが望ましい」と中西医師は言う。先天性頭蓋骨早期癒合症では、脳が大きくなるのにその容れ物である頭蓋骨が大きくならないので頭蓋内の圧力が上がり、頭痛、嘔吐、症状が進むと視力の低下などの症状が出る。「治療は1歳ぐらいまでに頭蓋骨形成術という頭蓋骨の容積を広げる手術を行うことを勧めています。病気の種類によっては顔や顎の骨の発育も悪くなることがあり、その場合には歯科と協力し治療に当たります。場合によっては、骨を切った部分を1日1ミリぐらいずつ引っ張り骨を伸ばしていく“仮骨延長術”という方法を用いることもあります。従来の方法に比べ、安全である点がメリットです」
徳島大学医学部附属病院時代、2008年に美容外科を新設した。時代のニーズに合わせ、大学病院ならではの質の高い医療を提供。中西医師は「科学的な治療やインフォームドコンセント(十分な説明と同意)など、患者が安心できる美容医療を提供していきたい」と考えている。

医師プロフィール

1974年3月 徳島大学医学部 卒業
1974年5月 徳島大学医学部附属病院医員(皮膚科)
1975年5月 愛媛県立中央病院医師(皮膚科)
1976年7月 東京警察病院医師(形成外科)
1983年4月 徳島大学助手医学部附属病院(皮膚科)
1987年12月 徳島大学講師医学部附属病院(皮膚科)
1991年11月 Visiting Professor(Hospital for Sick Children),カナダトロント大学(文部省長期在外研究員)
1996年2月 徳島大学教授医学部附属病院(形成外科学)
2003年4月 徳島大学大学院ヘルスバイオサイエンス研究部教授(形成分野外科学)
2014年4月 徳島大学名誉教授・客員教授
         医療法人倚山会 田岡病院(形成外科・創傷治癒センター)
         社会医療法人 石川記念会HITO病院(形成外科)
横浜市立大学医学部医学科同窓会 倶進会