杉原健一 医師 (すぎはらけんいち)

東京医科歯科大学医学部附属病院

東京都文京区湯島1-5-45

  • 東京医科歯科大学 名誉教授・特任教授

消化器外科 がん 肛門科

専門

大腸がん・肝転移の外科治療および化学療法

杉原健一

杉原健一医師は、日本の大腸がんの診断・治療の第一人者。会長を務める大腸癌研究会では、「大腸癌治療ガイドライン」の作成を中心となって行い、国内の大腸がん治療のオピニオンリーダー的存在でもある。大学卒業後、消化器外科の一般的なトレーニングを積み、その後、国立がんセンターで8年間、本格的に大腸がん手術の経験を積む。特に直腸がんや大腸がんの肝転移についての治療法や手術法などを研究し、豊富な実績を持つ。25年以上にわたって、大腸がんの研究・治療に携わり、患者の症状に応じた最適な治療法を提供できる体制をとっている。

診療内容

杉原健一医師は、国立がんセンター中央病院時代や東京医科歯科大学時代の25年以上にわたり腹腔鏡手術を含む大腸がん術を多数行ってきた。世界的にもトップレベルの手術技術で治療を行い、その治療成績も優れている。さらに、多くの外国から招聘され、日本の大腸がん手術を紹介するとともに、外国での直腸がん手術のデモンストレーションを数回行っている。大腸がん手術の際には、解剖学的剥離層に沿って大腸を授動してリンパ節郭清を行うことを国立がんセンター時代から提唱し、今ではそれが標準手術になっている。その方法により、出血も少なく、神経を損傷することなく手術を行うことができ、特に、直腸がん手術では性・排尿・排便機能を温存する手術では高い評価を得ている。また、大腸がんの薬物療法においては、多くの臨床試験の主任研究者を務め、新しい治療法の開発を行ってきた。

「今、力を入れているのはガイドラインを充実させて、大腸がんの患者さんが日本中どこに行っても同じ治療が受けられるようにすることです。そのために、キャンペーンをはっています。あと、現在、抗がん剤治療(化学療法)が非常に進んでいます。どの抗がん剤療法がいいかという臨床試験をやりながら、適切な抗がん剤治療の使い方にも取り組んでいます」(杉原医師)

杉原医師は、外科手術ばかりでなく、術前の画像診断、内視鏡治療、薬物療法までの、大腸癌診療のすべての領域において造詣が深く、経験が豊富である。特に、手術と薬物療法を如何に組み合わせるかに重点を置いており、また、患者さんの状態に応じた薬物療法の選択にも力を入れている。そのため、全国からセカンドオピニオンを求めて葛飾区金町にある第一病院に患者さんが訪れる。

医師プロフィール

1974年 東京大学医学部 卒業
1975年 東京厚生年金病院外科
1979年 東京大学医学部第一外科
1984年 東京大学医学部第一外科助手。
1985年 Imperial Cancer Research Fund(英国)研究員
1987年 東京大学医学部第一外科
1989年 国立がんセンター外科
1992年 国立がんセンター中央病院外科医長
1997年 東京医科歯科大学医学部外科学第二講座教授 
2004年 東京医科歯科大学大学院腫瘍外科学教授
2014年 東京医科歯科大学退官、東京医科歯科大学名誉教授・特任教授、光仁会第一病院、院長
横浜市立大学医学部医学科同窓会 倶進会