生坂政臣 医師 (いくさかまさとみ)

千葉大学医学部附属病院

千葉県千葉市中央区亥鼻1-8-1

  • 総合診療科
  • 科長、教授

内科 総合診療科

専門

総合診療

生坂政臣

生坂政臣医師が率いる総合診療科は、複数の医療機関を受診しても診断がつかない、患者さんの駆け込み寺のような存在。臓器別に診るだけでは、どの科にも当てはまらない病気が出てきてしまう。そこで臓器別に分けて考えるのではなく、横断的に、いってみれば横串を刺すようなイメージで診療するのが特徴。
 欧米では総合診療科が珍しくないが、日本ではまだ少ない。その状況下で生坂医師が総合診療を志したきっかけは、自身が受けた誤診の体験にあったという。顎の痛みがあって受診すると「ストレスではないか」と言われていたのが、アメリカを旅行中、現地でかかった総合診療科で三叉神経痛だと判明。今では普通に診断される疾患だが、当時問診だけで病名にたどり着いたことに大変驚き、以来、総合診療に関心を抱くようになったという。
「頭痛を訴える患者さんの場合、クモ膜下出血のような脳の病気かもしれないし、耳鼻科や眼科の病気からくる頭痛かもしれません(副鼻腔炎や緑内障など)。でも、専門分野に特化した医師だと、専門外の領域を診ることに長けていないことがあります。その分野の名医であっても、誤診する可能性があるのです。しかし、患者さんが自分で何科にかかるかを正確に選ぶのも困難です」
生坂医師が診療時に重視するのは「問診」だ。ベテランの生坂医師でさえ、20分、30分かけることも少なくない。精神的な原因や、環境や社会的な原因からくる不調であれば、検査を行っても異常が見つからないことも多いため、患者から引き出した情報をもとに原因や病名を推定していく。そのために問診が長くならざるを得ないのだ。
生坂医師は、病状や病歴から病名を探り当てる情報番組への出演歴も多い。また、具体的な症例を提示し、それに対して研修医が回答に挑む「症候診断ライブ」を実施するなど、総合診療を志す若手医師の育成にも取り組んでいる。
「心がけているのは、いくつも医療機関を回ってきた人に『とりあえず様子を見てみましょう』と言わないこと。経過観察の期間はもう十分です。だから問診でじっくり話を聞き、当日中に診断の当たりをつけるよう努めています」

診療を受けるには

総合診療科の初診外来はセカンドオピニオン制。セカンドオピニオン外来は自費診療の扱いとなり健康保険は使えない(緊急時を除く)。受診料金は全額自費で負担。予約専用ダイヤルで受診の仮予約を取り、「セカンドオピニオン外来申込書」を持参すること。ただし医師の指名は不可。詳細は上記当診療科HPを参照のこと。

医師プロフィール

1985年 鳥取大学医学部卒業
1989年 東京女子医大大学院博士課程修了
1990年 米国アイオワ大家庭医療学レジデント
1992年 アイオワ州開業免許取得
1993年 米国家庭医学専門医
1993年 東京女子医大神経内科助手
1999年 聖マリアンナ医科大学病院総合診療内科主任医長・講師
2002年 生坂医院副院長
2003年より現職

所属学会

日本内科学会総合内科専門医・指導医
米国家庭医療専門医認定機構(ABFM)専門医
日本プライマリ・ケア連合学会プライマリ・ケア認定医・指導医

主な著書

『外来診療のUncommon Disease』(2017年 日本医事新報社)
『めざせ!外来診療の達人―外来カンファレンスで学ぶ診断推論』(2010年 日本医事新報社)
『見逃し症例から学ぶ日常診療のピットフォール』(2003年 医学書院)

医師発信欄

(更新日:2020年2月5日)