循環器系の構造

◆人体の構造図<循環器系>




 循環器系は、血液の循環する心臓と血管系からなる血液系と、リンパが毛細リンパ管から静脈に流れ込むリンパ管系とリンパ節からなるリンパ系とに分かれます。
 血液系では、心臓がポンプの役割を果たします。血液が動脈を通じて全身の組織のすみずみまで送り込まれ、静脈を通って心臓まで戻ります。こうして、動脈から組織が生きてゆくために必要な酸素や栄養、ホルモンなどが全身にゆきわたり、同時に組織のなかに生じた老廃物を静脈が心臓まで運び、肺や腎臓から体外に排出します。
 リンパ系は毛細リンパ管網という細い管から始まります。これはリンパ管、リンパ節につながり、胸管という太いリンパ管に合流して首の下方の静脈に開いています。リンパは脂肪を吸収する小腸をはじめとして全身の臓器、組織のすきまにあって、ゆっくり流れている無色のたんぱく質とリンパ球に富む液体です。また、リンパ節は濾過器の役目をし、リンパ系のなかに入った細菌や異物は、リンパ節にとらえられます。リンパ節はしばしば細菌とのたたかいのために炎症を起こしますが、それはこのようにしてからだのあちこちで炎症が起こることを防いでいるからなのです。
横浜市立大学医学部医学科同窓会 倶進会