包帯・三角巾のしかた 家庭の医学

 小さな傷なら、ガーゼ付き絆創膏(ばんそうこう)や包帯が便利です。傷がやや大きいときには、巻包帯や三角巾を使います。

■三角巾
 手をつり上げるには、三角巾を使うと便利です。ひじを直角に曲げ、三角巾を当て、くびのうしろで結びます。

■包帯
 包帯はすこし厚手の、伸縮性のあるものが巻きやすいです。通常、伸縮包帯といいます。薄いとよじれて、ひも状になり血流をさまたげることがあります。伸縮性のない綿包帯はずれやすく、巻くのにむずかしいです。
 代表的な巻きかたについて説明します。
□ふつうの巻きかた
 包帯を巻くときは、からだの末梢(心臓から遠いほう)から始めて、中心側で終わるのが原則です。
□らせん巻き
 巻いたところをすこしずつずらしながら重ねて巻く方法です。腕や胸などを巻くのに適します。
 前腕や下肢で上になるほど太いようなところでは、伸縮包帯が適しています。綿包帯では上のほうがたるんでしまいます。
□8の字巻き
 ひじやひざなどの関節に使い、曲げることができます。鎖骨骨折でも、この巻きかたをおこないます。
□麦の穂巻き
 手や足や肩、または、ももの付け根を巻くときに使う方法です。
□くり返し巻き
 頭や手足をおおうのに使います。最後にぐるりと巻いてとめます。

(執筆・監修:八戸市立市民病院 事業管理者 今 明秀)