プロトロンビン時間(PT)・活性化部分トロンボプラスチン時間(APTT)
■血液凝固異常の検査
プロトロンビン時間、活性化部分トロンボプラスチン時間のどちらも血液凝固異常を総合的に判断するスクリーニング検査です。血液が凝固するためには、数多くの凝固因子が活性化されて連鎖反応を起こす必要があります。これには、内因系、外因系、共通系と呼ばれる反応系があります。
プロトロンビン時間は外因系、共通系凝固の酵素反応の異常を、活性化部分トロンボプラスチン時間は内因系、共通系の異常が見られるので、この2つを組み合わせることにより病因を検討でき、さらに詳細な個々の凝固因子の定量をおこないます。
また、ワルファリンカリウムを内服している場合はプロトロンビン時間を測定してワルファリンカリウムの至適投与量を決めます。
■基準値:
◇プロトロンビン時間(活性):82%以上
◇活性化部分トロンボプラスチン時間:25.5~36.1秒
■検査結果から疑われる病気
◇プロトロンビン時間
高値のときには、次のことが考えられます。
重症の肝疾患、播種性血管内凝固症候群(DIC)、ビタミンK欠乏症、抗凝固薬の投与(ワルファリンカリウム服用など)、外因系血液凝固因子欠乏症など
◇活性化部分トロンボプラスチン時間
高値のときには、次のことが考えられます。
重症の肝疾患、播種性血管内凝固症候群(DIC)、ビタミンK欠乏症、抗凝固薬の投与(ヘパリン注射・ワルファリンカリウム服用など)、内因性血液凝固因子欠乏症(血友病など)
プロトロンビン時間、活性化部分トロンボプラスチン時間のどちらも血液凝固異常を総合的に判断するスクリーニング検査です。血液が凝固するためには、数多くの凝固因子が活性化されて連鎖反応を起こす必要があります。これには、内因系、外因系、共通系と呼ばれる反応系があります。
プロトロンビン時間は外因系、共通系凝固の酵素反応の異常を、活性化部分トロンボプラスチン時間は内因系、共通系の異常が見られるので、この2つを組み合わせることにより病因を検討でき、さらに詳細な個々の凝固因子の定量をおこないます。
また、ワルファリンカリウムを内服している場合はプロトロンビン時間を測定してワルファリンカリウムの至適投与量を決めます。
■基準値:
◇プロトロンビン時間(活性):82%以上
◇活性化部分トロンボプラスチン時間:25.5~36.1秒
■検査結果から疑われる病気
◇プロトロンビン時間
高値のときには、次のことが考えられます。
重症の肝疾患、播種性血管内凝固症候群(DIC)、ビタミンK欠乏症、抗凝固薬の投与(ワルファリンカリウム服用など)、外因系血液凝固因子欠乏症など
◇活性化部分トロンボプラスチン時間
高値のときには、次のことが考えられます。
重症の肝疾患、播種性血管内凝固症候群(DIC)、ビタミンK欠乏症、抗凝固薬の投与(ヘパリン注射・ワルファリンカリウム服用など)、内因性血液凝固因子欠乏症(血友病など)
(執筆・監修:国際医療福祉大学大学院 臨床医学 教授〔臨床検査医学〕 下澤 達雄)