鼻骨骨折〔びこつこっせつ〕
交通事故やスポーツ外傷、あるいはけんかなどによる鼻部の外傷は顔面の変形としてあらわれます。特に鼻骨骨折は頻度としてもっとも多く、鼻部前面あるいは斜めからの打撃により生じます。衝撃が強いと鼻骨だけではなく鼻中隔も骨折する場合があります。
[治療]
受傷後1週間から10日くらいであれば、耳鼻科外来での整復術が可能です。鼻内をよく麻酔したあとにへらのような道具を用い、折れて陥没している部分をもち上げます。そのままにしておくとふたたび自然に陥没するおそれがあるので、鼻内にはガーゼなどを入れ固定し、外部にはプロテクターをあてがいます。ただし受傷直後だと、鼻全体のはれが強く整復されたかどうかがわからないため、はれが引いてから施行するのがふつうです。
また、受診する際には最近撮影した受傷前の顔写真があると整復後の比較に参考となります。受傷してから日時がたった場合は、本格的な手術がおもに形成外科でおこなわれています。
[治療]
受傷後1週間から10日くらいであれば、耳鼻科外来での整復術が可能です。鼻内をよく麻酔したあとにへらのような道具を用い、折れて陥没している部分をもち上げます。そのままにしておくとふたたび自然に陥没するおそれがあるので、鼻内にはガーゼなどを入れ固定し、外部にはプロテクターをあてがいます。ただし受傷直後だと、鼻全体のはれが強く整復されたかどうかがわからないため、はれが引いてから施行するのがふつうです。
また、受診する際には最近撮影した受傷前の顔写真があると整復後の比較に参考となります。受傷してから日時がたった場合は、本格的な手術がおもに形成外科でおこなわれています。
(執筆・監修:日本赤十字社医療センター耳鼻咽喉科 部長 物部 寛子)