坐骨神経痛〔ざこつしんけいつう〕 家庭の医学

[症状]
 臀(でん)部から大腿(だいたい)後面さらに下腿後面へビリビリとする痛みがはしります。運動まひや他覚的な感覚鈍まはまれです。

[原因][診断]
 多くは腰椎の椎間板ヘルニア変形性腰椎症によります。診断はX線検査、腰椎CT(コンピュータ断層撮影)検査、MRI(磁気共鳴画像法)などによります。

[治療]
 中腰にならないこと、重いものを持たないことが大切です。ベッドのマットや敷きふとんはなるべくかたく、薄くし、ひざの下に枕をあてがい、ひざを曲げた姿勢で休むようにします。内服薬としては非ステロイド系抗炎症薬を用います。

(執筆・監修:一口坂クリニック 作田 学)